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『長州ファイブ』(2006年)

 いかん。何時間でも眠れてしまう。このままだと昼夜ぶっ続けで寝てしまいそうだ。気合で起きなければ!ちょっと微熱気味で、体重が落ちてきた。背中の骨が出てきて当たると痛い痛い。

 さて、久しぶりに映画レビュー書こうかな。今回は『長州ファイブ』。幕末好きなのにまだ観てなかった。
 のちに長州五傑(長州ファイブ)と呼ばれ、幕末に長州藩士の若者たちがヨーロッパに密航留学した。井上聞多(のちの井上馨)、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤俊輔(伊藤博文)、野村弥吉(井上勝)の渡航前後を描いている。
 1863年、山尾庸三(松田龍平)、 井上勝(山下徹大)、伊藤博文(三浦アキフミ)、井上肇(北村有起哉)、遠藤謹助(前田倫良)らは幕府の禁を犯して英国へ留学しようと金策に奔走。一人千両が必要と知り、ようやく費用が何とか集まり、英国船に密航してロンドンに到着した。彼らは産業革命真っ只中の繁栄ぶりに息をのむ。駐日大使の紹介で下宿し、ロンドン大学で科学技術や造幣、造船、鉄道などの高い技術を日本に持ち帰るため死に物狂いで勉学に励む。

 冒頭、いわゆる生麦事件が描かれている。通りすがりの英国人を藩士が切りつけるというもの。最近の研究では実は正当防衛だったのではないかという説が出てきた。本作では広い道で起きたように描かれているが、実際は細い道で起きている。
 ロンドンへ着いた彼らは文明が発達した街並みに驚き、辿々しい英語で必死で学ぼうとします。後半では山尾がスコットランドのグラスゴーで造船技術を学びに行き、聾唖者の女性とのロマンスで手話を覚えたりするんだけど、ロンドンとグラスゴーでは青森と大阪ぐらい訛りが違うし英語も完璧じゃないのに、よく居れたなあ、あれ??グラスゴーの人たち訛ってない!ってツッコミも多々あり(笑)。
 それ以前にこの五人について、最後にその後の活躍を紹介しただけで詳しくどんな人物か描かれておらず、背景なども曖昧なので幕末のことに詳しくない方が観たらわからないことが多すぎて楽しめないのではないかな。詳しくはパンフを買って読めってことだったのかしら。
 日本でのセットは安っぽいが、ロンドンからのセットは素晴らしかった。小道具も凝っていて臨場感あって良かった。
 だけどツッコミは尽きない。グラスゴーの造船所で山尾が所長から大事なものをもらうのに、ぶらぶら手に下げて持ち帰るシーンがあるのだが、「お前にやるのではない。日本にプレゼントしたのだ」と渡された大事なものなら胸に抱いて大事に持ち帰るべきなんじゃないのかな。
 史実にわりと忠実に描いているわりに、曖昧な脚色でぼやけてしまう。いい題材なのに本当に勿体ない。まあ二時間弱では描ききれなかったのだろう。松田龍平が『あまちゃん』のミズタクをやる六年前の作品になるけど、もっと表情豊かにできなかったのかしらとか、ツッコミばっかり(笑)。そんな作品だった。きっと長州の方々もツッコミがいっぱいで観たのだろう。
 ちなみに、ロンドン大学には長州ファイブの石碑が残っている。学生たちに今も彼らのことが語り継がれているという。
 昔、長州ファイブの曾孫だって人に出会ったことがあったんだけど、誰の曾孫だったのか思い出せなくて喉をつかえている…。









 たくさんの拍手ありがとうございました!
>>ゆきさん
わーお
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