HERE TODAY DIARY Season2

　日付変わって、今日は太宰治が玉川上水で女性と遺体が発見された日である。奇しくもその日は太宰の誕生日だった。二人が入水したのは６月１３日だったそうだ。
　今年は生誕１００周年。そろそろ私も太宰の生家『斜陽館』を訪ねてみたい。今まで太宰治についてはブログで度々(いや、散々)書いてきたが、今も私は変わらず太宰のことが大好きである。
　どうしようもないほど弱々しい男性は嫌いなのだが、太宰の弱さには内に秘める強さや、人間喜劇の滑稽さがあるから好きなのである。自分は情けない人間だと言いながら、そこにはゆるぎない信念も持ち合わせているからだ。ここまで人間味溢れる小説家はいないんじゃなかろうか(言い過ぎ？)。
　芥川賞に燃えた太宰の熱さといい、女に入れ込み借金を繰り返したり、川端康成にすがって芥川賞をとらせてくれと長〜い手紙を送りつけたり、あげくにはオーバードーズに陥るというね。これこそ、まさにロックンロール！(笑)彼のパッションは現代にも通じる。