週末は雨になるらしい。玄関のお花への水やりも少し休めるかな
何気なく観ていたドキュメンタリー番組で、先の戦争で兵士だったお年寄りが激戦から生還した思い出を淡々と語っていたのだが、そのお年寄りたちのなまりが福島弁に似ていると思ったら会津の人たちだった。
その中に口調が父と似ている人がいて久しぶりに聞いた単語も出てきて、私はそこからしばらく身動きできなかった。懐かしい…というのか、本当に久しぶりに聞いたフレーズだったのだ。父が亡くなって丸一年経つのだから、それは懐かしいと言っていいのかもしれない。でも私も周囲もあの日を境に、ずっと時が止まってしまったような感覚なのである。母も半年後に亡くなったが、母は父と一緒に亡くなったに等しく、あの半年の母は深い空虚の中にいたのだと思うと、また胸がいっぱいになってしまう。
「親を亡くした悲しみや痛みは、同じ経験をした人にしかわからない」と、両親を早くに亡くされた知人が私によく言ってくれるのだが、本当にそうだと思う。この言葉にならない心にぽっかり空いてしまった穴や淋しさは、いつまで続くのだろうか。
そんな風に時々湿っぽくなる我が家だが、植物公園のことを考えたりして、みんなで一日も早く元気になろうと努めているのである。
毎日、本当に虚しくて淋しいけれど、両親が見ていてくれていることを信じて、精一杯自分の与えられた課題をこなそうと努力している。
ご両親がご健在な人が羨ましい。長生きしているお年寄りが羨ましい。心からそう思う。
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