スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

言ってはいけないことが多すぎる、二人。

朝から、助けてのラインが来た

エマージェンシー、緊急事態発生か?

理由は、なんであれ

お店を救わなければ!!!!




とりあえず、制服の上 引っ掴んで
チャリで10分 爆走





「おはようございます!」

ふとしくん
「おはようございます?
あれ?今日 猫柳さんが立ち上げだっけ?」


「ふかみん、お寝坊したみたいなので
私が立ち上げします」





お店のオープン時間
11時が まもなく 訪れずが
ふかみん来ず






「あれ?おかしいな、ふかみん
11時に来てねって言うたんやけど
まだ寝てんのかな?」

ふとしくん
「んー?どうなんでしょうか」


「私、今日 立ち上げだけやと
勝手に思ってたから
サロンとバンダナ
持ってきてない(笑)」

ふとしくん
「更衣室の誰のんか分からんの
借りてたらいいんちゃいます?」


「そうさせていただこうかな」



ふとしくんと、制服の話しながら
ふかみんの心配してるところに
八鳥さん登場




八鳥さん
「ん?猫柳?なんでやねん(笑)」


「こっちが、なんでやねんですよ(笑)」

八鳥さん
「今日、ふかみん 休みか?」


「いや、遅刻って8:30に連絡あって
11時には 間に合うかな?思ってたんですが
今も来てないという状況です」

八鳥さん
「電話して叩き起こせ」


「あ、、、はい」



言われた通り、ふかみんに電話するが
留守番に繋がった




「んー?留守番っすね
まだ寝てるんでしょうか」

八鳥さん
「お前は、甘すぎるねん
危機感与えろ」


「もし、来なかったら
私 このまま入りますよ
特に大事な用事は、今日ないので」

八鳥さん
「お前が それでいいなら
俺は なんも言わん」



営業中、ふかみんから
八鳥さんの携帯に着信アリ




八鳥さん
「ちょ、俺 今 電話出れやんから
お前 かけ直して」


ふかみんにかけ直す


「あ、今起きたー?」

ふかみん
「ごめんなさい」


「何時くらいにお店来れるかな?
来たら私と交代して欲しいんやけど」

ふかみん
「13時頃」


「わかった、待ってるねー」


電話切る




「ふかみん、13時頃に来ますとのことです」

八鳥さん
「三度寝くらいしてもーたんかな?
なんで13時なん?」


「わかりません」

八鳥さん
「理由聞いてないん?」


「聞きませんでした」


理由は、ちゃんと聞くのが
掟?だったのか

理由は不明瞭
13時までは 来れやんとのこと

なにか13時まで
外せない用事が出来たのかと
勝手に思い込んだ

真実は どうであれ
私は、自分に都合のいい嘘を信じたい



八鳥さん
「もう13時過ぎたけど
あいつは来るんか?」


「わかりません」

八鳥さん
「もっかい電話しろ」






ストーカー並に、電話をかける私




「こっち向かってきてくれてるやんな?」

ふかみん
「うん、もう着く」


「了解」






「こっち向かってきてくれてるみたいです」

八鳥さん
「みたいって、なんな?」


「いえ、こっちに向かってます」

八鳥さん
「お前 今日休みなんやから
やる事終わってんねやったら
もう上がれよー」


「かしこまりました」



ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
八鳥さんの機嫌が悪い



「お疲れ様でしたー」

八鳥さん
「今日は、ありがとーなー」




その後、ふとしくんから
ありがとうのライン来て
ふかみんがお店に来たか
尋ねてみると
来たよって返事があって
ほっとした


よかった、死んでなくて

なにか、また私が知らぬうちに
無意識で傷つけてしまったのかと
思っちゃったよ


とりあえず
今日を生きててくれて
ありがとうって感じです(笑)

もう少しだけ、私に夢を見させて。

本日、珍しく平日オフの日

女子力高めの可愛い彼と再開




つがちゃん
「あれ?猫柳じゃん?」


「お!つがちゃん」

つがちゃん
「なにしてんの?」


「見ての通り、買い物」

つがちゃん
「松任谷由実、買うの?」


「勝手に覗くなー!」

つがちゃん
「ごめん、ごめん
僕も 松任谷由実、好きやで
まだ ピアノの弾いてるん?」


「完全に趣味の領域ですけどね
つがちゃんは?
バンドまだやってるの?」

つがちゃん
「今は、活動中止してるけど
またやる予定だよ」


「そっか、、、って
9月で 26才なったんだよね!
おめでとう!」

つがちゃん
「え、なんで そこ覚えてるん?
めっちゃ怖いんやけど
やっぱり僕のストーカーなんかな?」


「なんでやろ?
たぶん、美容師さんと誕生日
同じだから、、、かな(笑)」

つがちゃん
「なるほど(笑)
イコールで繋がってるわけですね
昼飯 食べた?」


「まだ食べてないよ」

つがちゃん
「お腹すいてない?」


「すいてる」

つがちゃん
「よし!猫柳のラーメン屋いこ!」


「今日、ちょっと前に
問題起こした子働いてるから
超絶 行きたくないんだけど」

つがちゃん
「猫柳の奢りやでー?よろしく!」




という流れで、私の働くラーメン屋に




とっぽ
「2名様ご来店です、、、
あ、猫柳さんじゃないですかー
びっくりしたー」


「どうも」

とっぽ
「今日、ふかみんさん居てますよ?
大丈夫ですか?」


「大丈夫じゃないだろーね」





とりあえず、着席





「つがちゃん、何食べる?」

つがちゃん
「えー、どれも美味しそうだなあ」


「おめめキラキラ、女子より女子かて」

つがちゃん
「じゃあ、これにする」


「かしこまりました」





ラーメン食べ始める
ふかみん、気づいた模様だが
本日は、ラッキーなことに厨房なので
こちらに被害なし




つがちゃん
「お腹いっぱいなったー」


「私も」

つがちゃん
「じゃあ、この後 ホテル行こ」


「おい(笑)何言ってんのさ」

つがちゃん
「じゃあ、カラオケ」


「何故、密室へ行こうとする(笑)」

つがちゃん
「久々に、猫柳の歌聞きたい」


「んー、私も つがちゃんの歌
久々に聞きたいかも」

つがちゃん
「じゃあ、カラオケ行こうよ?」


「わかった」





お会計を済まして、カラオケ屋へ







「カラオケ久々ー
つがちゃんと言えば、RADWIMPS!」

つがちゃん
「猫柳と言えば、椎名林檎!」


「え、覚えてるんや びっくり!」

つがちゃん
「聞き込んでたもんなー」


「あれ、歌ってよ
文化祭の時 歌ってたやつ」

つがちゃん
「いいんですか?」


「そうそう!」

つがちゃん
「じゃあ、一番 僕が歌うから
二番 猫柳が歌って?
で、ラスサビ 僕担当で」


「わー、この感じ
めっちゃ懐かしいやり取り!」

つがちゃん
「僕らカラオケ好きで
放課後よく行ってたもんね」


「そうそう!それで、よく
一曲歌うのにパート分けしてた!」




曲始まる、そして歌う





「やばい、めっちゃ気持ちいい!!」

私、妙なテンションになる



つがちゃん
「同じく!めっちゃ気持ちいい!!
また猫柳とやり合いたいな!」

つがちゃんも、妙なテンションになる




つがちゃん
「当時でRADWIMPS聞く人
ほんとに少なかったから
僕は猫柳だけが、友達やった」


「いやいや、そんなことはないやろ
ちゃんと友達 他におったやん(笑)」

つがちゃん
「そんなことがあるんだなー(笑)
RADWIMPSメドレーしよや
あれ交代で歌っていくやつ
わからんのは言うてくれたら
僕が全部歌うし」


「いいねー!それやろう!」





カラオケで3時間くらい二人で熱唱
喉潰すオチ







つがちゃん
「今日は、僕の休みに
拉致されてくれて ありがとう!」


「拉致って(笑)」

つがちゃん
「また遊ぶ機会があれば
今度は、僕に初ラブホ体験させてや」


「なんな、その企画(笑)嫌だよ」

つがちゃん
「腕枕くらいしてやるやん」


「もやしっ子が(笑)」

つがちゃん
「けどなー、僕 真面目にラブホ
行ってみたいねん」


「彼女できたら、拉致してけ」

つがちゃん
「猫柳とだったら、なんもなさそうやん」


「ないよ、添い寝したって
腕枕してくれたって、100ないわ(笑)」

つがちゃん
「んー、それは それで
ショックなんだけどなー(笑)
けど、僕と猫柳は
クリーンな関係だからね
やっぱり なんもなくていい!」


「私も、つがちゃんとは
クリーンな関係でいたいよ」






駅に向かって歩いている
つがちゃんの足が止まった






「ん? つがちゃん? どしたの?」

つがちゃん
「な、七年前
僕の家来てくれた時の記憶は、覚えてる?」


「七年前、、、あー!
そういや 泊まりに行ったね!」



それは、忘れようとしてた
苦い思い出だ

忘れたフリをすることも出来たのに
私は、それをしなかった

七年前に、私と つがちゃんは
未遂に終わっている




つがちゃん
「僕はね、あの時 すごく勇気を出したんだ」


「勇気の出し方、間違ってたよ」

つがちゃん
「だけど、あの時 僕は
猫柳に拒絶されたから
今日 この瞬間があるのかな」


「私が拒絶しても、受諾しても
今日 この瞬間は 訪れたはずだよ」

つがちゃん
「七年前は、怖くて聞けなかったんだけど
どうして僕は だめだったの?」


「そんなことに答えたって意味が無いよ
もう既に時効だってば」

つがちゃん
「教えてくれないかな」


「純粋に、つがちゃんとは
クリーンな関係で居たかったんだよ」

つがちゃん
「そっか、スッキリした
なんかね、今 すごくいい歌詞浮かんだ」


「うん、いい曲書いてね
そんで、またライブ呼んでよ
私は つがちゃんが引くギターが
最強だと今も思ってるよ
技術なくたって
つがちゃんの歌詞とメロディーは
私の好きがいっぱい詰まってるから」

つがちゃん
「僕もそろそろ、夢から醒めないとね
週4のバイト 頑張って増やそうかなー」


「つがちゃん、週4以上働いたら
昔っから 体調壊しがちだから
やめときなよ(笑)」

屈折した理想主義者。

八鳥さん
「おうおうおう
詳しく話聞こうやないかー」


「え?なんですか?」

八鳥さん
「ふかみんとの関係や!
昨日 お店で 婚約してる発言して
スタッフ一同、大パニックや」


「ええーーー!!!!!
それ、なんか やばいやつですやん」

八鳥さん
「で、実際に そうなんか?」


「彼、本気やったんですか?」

羽鳥さん
「しらん」


「たしかに、何回か
プロポーズみたいなこと
受けたりしましたけど
本気にしてなかったです
冗談やと思ってて
昨日、みんなに公言しよう
と 提案がありまして
なんのメリットあんねん
誰得やねんって言うて
しつこかったので
じゃあ、もう好きにせーや
って言うたんですよ、、、」

八鳥さん
「なるほど」


「そんな出会って数ヶ月ですよ?
本気にしますか?
結構、初期の頃から言われてて
この子は こーいうこと
すぐに言う子なんかな?
と思って あしらってました
ほんまに好きやねんやったら
家探してよーとか言うたこともあったけど
結局、家なんて探す素振りも見せなかったし
そーいう会話を楽しんでるだけなのかと」

八鳥さん
「お前、結構ひどいことしてんぞ(笑)」


「そうですよね
今まで本気だと思ってなくて
本気のやつだったんですね
あの言葉全て」



彼の言っていた、あの言葉たちが
全て真実だと思った瞬間
ものすごく 罪悪感に苛まれた
私は、軽率な発言が多すぎたと



八鳥さん
「とりあえず、ふかみんに謝ってこい」


「あ、はい、、、
なんか すみません」








電話かけるの、久々に緊張する
うわー、めっちゃ嫌だな

今、ふかみん 何考えてるんだろ

周りのみんなは それ言った時
どんな反応をしたのだろう
八鳥さん、パニックになった
って言うてたから
わちゃわちゃてなったんかな

気になる、どんな反応だったのか
気になるから、よし電話して聞いてみよう








「あ、ごめん」

私の第一声は、これで合っているのか
間違っているのか、分からない
なんて言うのが ここは正解なんだ
誰か教えてくれと思った




ふかみん
「猫柳さん、ひどいっすよ
僕、職場で泣きそうになっちゃいましたよ」

ふーっと、息を吐く音が聞こえた




「ごめんなさい」

ふかみん
「何に対して謝ってるんですか?
猫柳さん、それしか言えやんのですか?」



たぶん、ちょっと怒ってる?
悲しんでいるのかな?




「あの、、、好きとか結婚しようとか
言うてくれてたの、本気だったんだね
知らなかったよ」

ふかみん
「全部 本気でしたよ
本気だって最初から
言うてたじゃないですか
猫柳さんの耳は
飾りじゃないでしょ
使えないですねー、ほんと」



やばい、めっちゃ 今日 強気やん
こんな ふかみんに 未だかつて
遭遇したことがない
私の脳内がビリビリ痺れて
対処法を考えるんだけど
何にもいいのが浮かばなくて


ふかみん
「周りに公言した時の話
聞いてくれますか?」


「はい」

ふかみん
「みんなに笑われましたよ
何言ってんのーとか
猫柳さんが ふかみんと
婚約するわけないやんて
軽く 中二病扱いされましたよ
僕は、格好をつけて言ったのに
全然 格好つかなかったんですよ
めちゃくちゃ格好悪いじゃないですか
猫柳さんのせいですよ
どうしてくれるんですか?
僕もうお店へ行きたくないのですが」


「ほんとに、ごめん
だって、私も君も いつもへらへらしてるし
そういう会話を、ただただ
楽しんでるだけなのかと
私にとっては、夢のような話でした
毎日 生きるのつらいけど
その会話する時は、少しだけ希望が持てました
周りに ふかみんさんとは
どーなんですか?って、聞かれても
また冗談言ってるだけでしょ?って言ってた」

ふかみん
「夢とか、希望とか 全部叶えてあげますから
黙って僕に付いてきて下さいよ
来月 家 見に行って、電撃結婚しますよ
なので、また予定空けて下さいね」


「え、それは急すぎる!
こっちもいろいろあるんだよ」

ふかみん
「出たー、猫柳さんの いろいろ発言(笑)
ほんま 口癖っすよね、いろいろって」


「詳しく説明するのが
めんどくさいなって思うだけ
だから、いろいろを多用する」

ふかみん
「みんなの前で 今度は猫柳さんが
責任取って、公言して下さい
それで、今までのこと
全部チャラにしてあげますよ」


「う、うん」

ふかみん
「だって、猫柳さん
僕のこと ちゃんと好きじゃないですか
僕は、分かりますよ」


「私は、まだ分からないし
君を完全に信用しきれていない」

ふかみん
「猫柳さん、好きですよ」


「ありがとう」

ふかみん
「好きは?」


「はい、好きです」

ふかみん
「これで、僕らも
公認ラブラブカップルですね!」


「ははは、そうなのかな」

ふかみん
「楽しみにしてますよ
次にお店で一緒に働くの」


「どうして、君は 私を好きになったの?」

ふかみん
「猫柳さんじゃないと
僕はダメなんです
僕は猫柳さん以外の人なんて
考えられないんです」


「そんな結婚したいと思う
決定打なんてありましたか?
私は、正直ないです」

ふかみん
「今は、言えないです
今度 会った時には
言えるようにしておきますね」


「論理的より、感覚的なのかな」

ふかみん
「違いますよ、僕は 論理的です」
前の記事へ 次の記事へ