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甘い痺れを。


「ねえ、ここだけの話だよ
長靴を履いた猫って話があるでしょ
あれって、吾輩は猫であるの
続編じゃないかって」

とっぽ
「全くの別物でしょう(笑)」


「とっぽは、そう思う?
ここだけの話だからね、広めちゃダメだよ
私がバカだって
みんなにバレちゃうからね」

とっぽ
「猫柳さんは、既にみんなに
バカ扱いされてるから、大丈夫ですよ」


「ひどいな、みんな(笑)
じゃあ、もう一つだけ
ここだけの話をするよ」

とっぽ
「くだらんことでしょー
一応、聞いときます
猫柳さんが 喋りたそうなので」


「しまたにさんってね
私の元カレに似てるんだ」

とっぽ
「えっ、ほんまもんの
ここだけの話じゃないですか」


「だから、彼が異動になった時
寂しかったんだけど、少し嬉しかったんだ」

とっぽ
「寂しかったけど、嬉しかった」


「しまたにさん見てると
たまに理性が吹っ飛びそうになること
多々あったから」

とっぽ
「ってか、理性抑え切れてなかったですよね」


「自制心の塊の私に限って
そんなことはないはずだ
もしかして、私が無意識に
抱きついてたりしてたかな、かな?」

とっぽ
「裏口で二人仲良く
手繋いでたじゃないですか」


「あれは、スキンシップの一環だよ
しまたにさん、私の口を
塞いできたことがあるんだよ」

とっぽ
「え、あえ、ええ、エロい話…」


「エロい話、してない
口を手で塞いできたんだよ
恐らく、しまたにさんは
殺人の予行練習を
私で試したんだと思う」

とっぽ
「猫柳さんの思考回路が読めない」


「異動先で厄介事起こして
クビになってなければ、いいんだけど」

温もりが欲しかっただけで、特別なんて要らないんだよ。

八鳥さん
「休みは?」


「いらない」

八鳥さん
「ほんま?」


「あ、うそ。祝日は 休みにして」

八鳥さん
「はいよー。それから、敬語抜けてんぞ」


「あ、すいません(笑)」



私の店長は、気さくで話しやすいタイプ
だから ついつい、敬語が抜けてしまう

怒るとめっちゃ怖い
普段怒らない分、段違いに怖い

機嫌が顔に出る人
周りに影響与えるから
そこんとこは嫌い



八鳥さん
「なに、ぼーっとしてんの」


「いや、なんでもないです」


今日の機嫌は、通常通りかな?



八鳥さん
「そーいやさ、みんな抜けちまったな」


「どーいう意味ですか?」

八鳥さん
「お前のお気に入り
全員 抜けちまったなって」


「…え?」

八鳥さん
「島谷、阪口」


「あー(笑)そういうことですか!
お気に入りだったんですかね?」

八鳥さん
「そうだったと思うけど」


「出会いの数だけ、別れがあるんですよー」

あー、このセリフ
島谷さんが最後の日に言ってたっけ



八鳥さん
「次のお気に入り候補は?」


「残念ながら居ないんですよ」

八鳥さん
「それでだ!」


「??」

八鳥さん
「お前のことを気に入ってる人がいる
紹介したい」


「えー、誰っすか?
金髪とアホみたいなんは
やめてくださいよー」

八鳥さん
「他店の店長なんだが
お前の容姿を気に入ってる」


「容姿気に入ってるって
いい響きに感じられませんよー
しかも、紹介受けるってか
私、売られてるようなもん(笑)」

八鳥さん
「あー、でも このお店から
引き抜かれんのは嫌だな」


「そーでしょー
例えスカウト受けたとしても
ここから出ませんけどね」

八鳥さん
「例えば、時給1000円でも?」


「無理っす、無理っす
私は、ここのみんなのことを
愛していますからね」

八鳥さん
「出た、猫柳の博愛主義者発言」


「博愛主義者なんですかね」

八鳥さん
「全てを愛してるって、博愛主義者だろ」


「うーん、どうなんでしょう
私は 全てを愛しているのでしょうか」

八鳥さん
「知らんがな」


「しまたにさんや
さかぐちさんのことを
私が気に入っていると
先ほど、店長は仰っておりました
だとすれば、私は みんなを
愛していないことになります
その2人は 私にとって特別だっry」

八鳥さん
「特別?」


「特別っていうのは
他と差別することにより
生まれるものです、結論ry」

八鳥さん
「わーかったー、わーかったー
難しいことは 終わりにして
看板娘、今日もラーメン売っていこー!」


「今日も、売りますか〜!」
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