お盆が終わり、まだ疲れが取れない。転んだところがまだ痛む。体重もかなり落ちたから、いかに体力を使ったか実感している。
お盆に母とモンペの話をした。昭和が終わる頃まで、わが家は養蚕をしていたのだが、母は蚕(かいこ)の世話をするときは縞模様のモンペを履いていた。腰に紐で結ぶようになっていて、両脇にかなり大きく開いていたのでシミューズが丸見えでかなりセクシーだった(笑)。イメージは紐パンと思っていい(笑)。
母曰く「モンペは楽だったよ。ジーパンよりも動きやすかった。夏は涼しくてね…」とのこと。確かに柔らかく通気性が良さそうだった。モンペなんて戦争ドラマでしか見たことがない人が多いだろうが、わが家ではちょっと前まで現役だった。母が手縫いしたものだそうである。内側にドラえもんみたいにお腹に隠しポケットもあって、女としては機能的なものだった。汚れてもいいようにそれが何着も母のタンスにあった。
子どもの頃、お盆に兄姉たちが帰省してくると蚕室の台に溜まった糞を掃除する時期に当たり、家族総出で重労働。蚕室は高さ1m、長さは6mのテーブルみたいなのが通路を挟んで二台あり、蚕室はピークで三つあったから大変だった。気温が25℃を下回ると父は蚕室の温度を気にし、薪ストーブをつけて暖める。寒くなるとお蚕様は桑の葉を食べなくなるし、繭を作ってくれない。ちょっとの油断で収入が落ちるから両親は必死だった。
私が物心つく頃には既に母が体が弱くて寝たり起きたりで、足の痛みにも苦しんでいたが、出来る限り父に手伝っていた。あのモンペは母の勝負服だったのかもしれない。今も桐のタンスの中に眠っている。
拍手ありがとうございました!
皆さんに良いことがありますように.*・゜
【追記】
ご予約いただいたガーデンパーティーは無事雨が降らずにおわった。
お客様も大変喜んでらしたらしい。良かった良かった。お客様が帰った後、雨が降ってきたところをみると両親のおかげです。
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