HERE TODAY DIARY Season2

　姉の付き添い無しで一人でクリニックに行ったんだけど、いつも駐車場がいっぱいで遠くに停めなきゃならないのに、今日に限って玄関のすぐそばが空いていてラッキーだった。本当に奇跡だった。
　甲状腺の様子を視るためにエコーの検査をした。結構腫れてるらしい。薬の副作用が本当にひどく、頭痛、めまい、全身の痒み、時々目のピントが合わない、時々の吐き気、泡がたくさんの目に見えたり(ガクガクブルブル)、髪の毛が異常に抜ける等いろいろあって、私はガン患者かと思えるほどひどい。薬を変えてもらったはいいが三種類増えてしまった。一錠ずつ出すのに時間が掛かってイライラする。手が不自由だから細かいことが上手く出来ないのである。でも頑張って飲まねばならぬ。
　エコーの検査前にハル姉が現れ、付き添いしたそうだったが大丈夫、と帰ってもらった。病気のことを詳しく伺いたかったから。ハル姉は絶対割り込んできて、同じことを繰り返し先生に尋ねるのである。忘れないようにそうするのだろうが、私自身のことを自分で話したいし、詳しくお聞きしたい。
　よく転ぶようになって自力で起き上がれないので、筋肉を付けるためのトレーニングをしてもいいか質問したら、心臓に負担が掛かり無理だそうだ。しかも、私の場合は生まれつきの麻痺があるから肩を痛めたりとかするそうだ。薬を長く続けていけば体調が良くなり、体力もつくかもしれないとのこと。まったく、私は困ったものだ。

　クリニックを出て、イーサンと待ち合わせしてラーメンをまた食べに行った。彼は私がガリガリに痩せてるのに食欲が落ちてないことに驚いていた。確かにたくさん食べているのに体重が増えない。それだけ消耗が激しいらしい。デートも取材もお預けの今、何か物足りない日々である。

　帰宅早々、従姉妹の訃報。長い間病気と闘い、逆に楽になって良かったとも思える。子どもたちはみんな社会人。ご主人のことをどうか手伝ってくれますように。

お姉ちゃん、うちの父が案内人だからちゃんと着いて行って。光あふれる世界に向かって。おじちゃんとおばちゃんとお兄さんにもうすぐ逢えるよ。今まであまり話したことはなかったけど、私はお姉ちゃんが光に向かって安らかに昇っていくのを祈っています。お盆にうちにおいでよ。




おーい、カゴシマーズ、そっちは大丈夫かい？噴火ばっかりだね。なんかあったら言いなさいよ。


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