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白蓮事件

 私の落ち込みのピークは土曜日だったが、少しずつ気持ちが楽になってきている。西洋占術でいうところの、土星がまともに来たと言う奴なのだが、マニアックすぎるので説明はしない(笑)。
 人間生きているといろいろある。不安に襲われて身動きできない時もある。わかっちゃいるけど、時には負けちゃうこともある。こんな私でもね。少しずつ元気になります。

 沖雅也さんのことばっかりで常連様はつまらないと思うので、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で今、まさに嘉納蓮子様が駆け落ちしたシーンが話題になっているので、今回はあのモデルになった白蓮事件≠フ豆知識をば!
 私の恩師や旧友が白蓮事件の研究をしてたので、ドラマに出てこなかった背景を。

 仲間由紀恵演じる嘉納蓮子(白蓮)は大正天皇の従妹にあたり、本物の華族出身の令嬢。実際の本名は柳原??子 (あきこ※漢字が文字化けして出ません。すみません)という。白蓮は「柳原白蓮」という雅号で短歌等を発表する時に使っていた。白蓮は父・柳原前光の妾の子として東京で生まれたのだが、わずか九歳で結婚を前提とする北小路家と養子縁組が行なわれた。政略結婚だった。そして、十五歳の時に妊娠・出産するも、夫の暴力で逃げ回る生活に。伯爵であり貴族院議員だった兄は世間体を気にして、白蓮を北小路家との離婚に猛反対したが、白蓮のことは半ば勘当状態で家に連れて帰った。ちなみに村岡花子と出会った女学院は二十三歳のとき。
 それから九州の炭坑王・伊藤伝右衛門(ドラマでは嘉納伝助さんね)と再婚。伯爵家の令嬢と労働者上がりの事業家との身分違いの結婚は、当時としては珍しいことだったとか。なぜ、こんな結婚になったかというと柳原家の家計が切迫していて、使用人の賃金も払うことも出来なくなったため、借金の肩代わりをしてくれる条件で兄が伊藤に白蓮を渡したのだった。このお兄さんはちょっと残酷だよね。まあ、昔はそういうのが当たり前だったのでしょうな。
 伊藤との暮らしに慣れなかった白蓮は七歳年下の東大生、宮崎龍一(ドラマでは宮本龍介)と恋に落ちた。
 龍介の父・宮崎滔天は、貧しい農村の生まれだったが、自由民権運動を知ってアジア主義運動に関心を高め、孫文と知り合った後、中国大陸での孫文の革命運動を支援。亡命してきた孫文や蒋介石を援助したが、白蓮や伊藤家や、華族の柳原家とは全く違う世界の人だった。龍介は父親と行動する支援の元で、法律を学ぶ苦学生。とても白蓮と暮らす余裕もなく、駆け落ち後もしばらく苦しい生活になる。その後、結核に苦しむも彼は昭和四十年まで、白蓮は昭和四十二年まで生きていた。
 白蓮事件は文明開化の社交界の時代で、白蓮の駆け落ちによって、兄は貴族院議員を辞職せざるを得ない状況になったばかりか、白蓮と龍介は姦通罪で重罪になるおそれも。
 あまり書くとドラマを楽しめなくなるだろうから、ここまでにしておこう。
 駆け落ちのシーンで流れた美輪明宏さんの『愛の讚歌』は涙が出るほど感動的でしたな。私は岩谷時子先生の作詞した『愛の讚歌』の方が好きだったけど、美輪さん翻訳の歌詞も好きになった。こりゃ、今年の紅白は楽しみ!









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>>魚座B型・1979年生まれさん
なるほど!お姉さまを気遣って消灯なのですね(*^_^*)
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