HERE TODAY DIARY Season2

　オークションに出品していた本が落札されたので、レターパックで発送するためにローソンに行ったら、隣にとまっているタクシーから、たけし軍団のダンカンさんが出てきた。あら〜びっくり！ジャーマネらしき人と入っていった。私も店内に。
　ダンカンさんは飴とか飲み物とか手に取り、私がバタバタ音を立てて歩いてるからか振り返って「どーも！」のアクション。以下、立ち話の一部始終。

私(以下メ)「ダンカンさんですよね？ロケでいらしたんですか？」
ダンカン(以下ダ)「ええ、白河と西郷村を廻って来ましたよ！地元の方ですか？西郷村、良いところですね！」
メ「有難うございます！自然がいっぱいなのに生活に不自由しないので離れたくないです(笑)」
ダ「わかる気がします！甲子(かし)温泉も情緒あっていいですね。ちょうど紅葉が窓からパァって見えてね...また来たいですよ」
メ「ダンカンさん、昼ドラ毎日拝見していますが、いいお芝居なさっていますよね」
ダ「見てくだすってるんですか！ＤＶオヤジで最低な男でしょ？局に苦情来てるんじゃないかな(笑)」
メ「苦情が来るくらいお上手ってことじゃないですか！実は映画『座頭市』で私、たけしさんに良くしていただいたんですよ！」
ダ「えっ？お姉さん出てたの？」
メ「いえ、プレス取材です。私、十年ぐらい前まで映画雑誌のライターを少しやってましてね、他のライターのピンチヒッターで北野武監督にインタビューに伺ったんです」
ダ「あら、そう！海外からも取材に来てたから持ち時間短かったでしょう？」
メ「ええ、１５分以内に終わらせて下さいと森昌行(オフィス北野社長)さんに言われてたんですが、たけしさんが私の姿を見るなり、お嬢ちゃんゆっくりいらっしゃい、ゆっくりでいいからと仰ってらして...」
ダ「そういう人なんですよ、うちの師匠は！」
メ「優しくてびっくりしました！でね、森さんにアレ持ってきてよって何か頼んだんです。映画のお話を伺ってしばらくしたら、風呂敷に包まれたお弁当。お重箱みたいなお弁当箱をたけしさんから、お嬢ちゃん後で食べなよって差し出してくださったんです(笑)」
ダ「おっ、ラッキーじゃない(笑)」
メ「そのお弁当は一人じゃとても食べきれないのでカメラマンさんや、同じく取材に来ておられた他社のライターさんとで食べましたが美味しかった！」
ダ「たぶん、すごく高いやつだよ。あの人はすぐ人に何かあげちゃうの(笑)」
メ「そうなんですか。持ち時間を思いっきりオーバーしちゃって、廊下で待ってた取材陣に睨まれましたけどね(笑)あれからたけしさんが大好きになりました。シャイで可愛らしい方ですね」
(ここでジャーマネが「新幹線遅れます！」の声)
ダ「お姉さん、いいお話をありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。師匠にもお話しますね。ありがとう。さよなら、ね(*^_^*)」

　ってな具合に、お店の外で立ち話した。タクシーを待たせてるのに、私ときたら長い話しちゃった(笑)。『座頭市』の取材は私の人生で一、二を争うほどの思い出だったので、詳細に覚えていた。おすぎさんにハンカチで服を拭いていただいたことも(笑)。
　ダンカンさんはとってもいい方で、私が「ダンカン、バカヤローって言っていいですか？(笑)」「いいよ！(笑)」って言ってくださったので、ご本人を前に「ダンカンバカヤロー！」と言ったら「直接言ったのはあなたとキムタクぐらいですよ」と笑っていた(笑)。
　ダンカンさんが去った後、写メを撮るのを忘れて後悔した。たけし軍団の方に話したかった話を話せて感無量の私だった。








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