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『血と骨』

 庭の紅葉が終わりかけている。葉が落ち、いよいよ本格的な冬へ。吾妻山で初冠雪が発表された。福島の冬は長い。

 私の体調が目下絶不調!風邪と貧血でダブルパンチでマイッタ。仕事の締め切りは木曜だから、思いっきり寝かせてもらった。
 夕方から夜半すぎ、兄姉たちと語らったら少し元気になった。体調が悪くなった原因のひとつに、寝る前に観た映画『血と骨』があまりにも強烈だったというのもある。

 『血と骨』は朝鮮から大阪へ移民した男・金俊平の一代記と、移民たちの衝撃的なお話。
 1923年、一獲千金の夢を胸に、済州島から日本に渡って来た金俊平(伊藤淳史)。歳月が流れ俊平(ビートたけし)は幼い子どものいる李英姫(鈴木京香)を強姦し、強引に結婚。かまぼこ工場が成功し、羽振りがよく息子の正雄(新井浩文)らに暴力をふるいまくるばかりか、次々と愛人を囲う父親だった。かまぼこ工場を閉めてからは金貸し業で生計を立てていたが、手荒い暴力の取り立てに町の住人は恐れられていた。
 あらすじはまだまだあるのだが、あまりにもバイオレンス過ぎて書けない(笑)。とにかく女にはセックスと暴力でボロボロにさせ、周囲の人間を恐怖に陥れて寄せ付けない孤独な男。生々しく残酷なシーンが本当に多くて、気合いを入れないと観れないかもしれない。生きている豚を捕まえてその場で捌いて食べたり、一斗缶に詰め込まれたウジ虫だらけの腐った肉を貪るように食べたり、セックスシーンが激しい。タケちゃんの体がハーヴェイ・カイテルみたいでビックリしたし、腕も太くてオダギリジョーの首根っこを片手で持ち上げて大乱闘する場面もすごかった!あと、湯飲みを歯で割って腕を切り、返済が遅れている男(國村隼)に「俺の血を飲め!早く飲め!」と脅したり…。
 第11回山本周五郎賞を受賞した梁石日の自伝的小説『血と骨』を、崔洋一監督が映画化した実話だそうです。昔は今みたいに管理社会ではなかったから、男は強く、女は弱いというのが色濃く、飛んでもない男性がいたよね。今だったらお縄になってしまうことも平気であった。小・中学校時代の先輩にも物凄くバイオレンスな人がいたのを思い出した。刑務所に何回か入って事故死しちゃったみたいだが、何だかいろいろ思い出してしまった。
 これ、劇場で観た人はきつかっただろうな(苦笑)。セックス→暴力→セックス→暴力の繰り返し。俊平の愛人清子役の中村優子と、定子役の濱田マリの脱ぎっぷり(ぼかしはいらなかったと思う)をはじめ、脇役の熱演と共に、ビートたけしの怪演のすざましさにただただ圧倒された。これは絶対地上波では放送できまい(笑)。
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誕生日 11月8日
地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
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