また雨である。微かに窓越しから聞こえる静かな雨音。想い寝するには十分過ぎる。
余震は相変わらず続いている。さっきも小さく揺れた。この地震は南会津と県南が中心であるが、夜にはなんと浜通り沖の震源で大きなのがあった。もう福島県民は眠れやしないよ(笑)。
昨日と同様、夕食の支度をしている最中に縦揺れの地震があり、鍋が縦に波打った。こりゃ何も出来ない…と思いつつ、何もしないではいられない。何かあったとしてもこれは運命だと思うことにした。
お隣の天栄村では避難勧告が発令されている。外壁が崩れたり、道路には亀裂、断水までしているらしい。震源地はその隣の下郷町だから、もろにダメージを受けているようである。
午後、買い物に行ったスーパーでは非常食を買い求める人たちがたくさんいた。ミネラルウォーターがまもなく品薄になるらしい。カップラーメンを箱買いするオジサンがいて、車の後部座席にぎっしり詰め込まれていた。どこかで配布するのだろうか。
気がつけば十月である。今月から煙草が値上げされる。これに関して語りたいことがあったのだが、言いたいことはすべて友人のじゃんが書いてしまったので割合させていただく(笑)。
かつて煙草が嗜好品として大人だけが楽しめる時代があったこと、人と人を繋げるコミュニケーション文化であったこと。何もかもが手のひらを返したように、当たり前だったことがまるで愚か者のように扱われるような、この風潮には納得がいかない。だからと言って今、私が声を張り上げたって何も変えられない自分がもどかしい。とにかくこの体制に負けたくないから煙草は絶対やめない!チャンがやめろと言ったらやめるかもしれないけどさっ(笑)。
夜、ビックリするような訃報があった。女優の池内淳子さんが亡くなられたそうだ。本当に驚いた。つい最近、戦争ドラマで観たばかりだったのに…。
私が彼女を知ったのは多分、小学生低学年の頃だと記憶している。学校にあまり行かない子どもだった私は、昼ドラをよく観ていた(笑)。そのなかで確か『ああ、結婚』というタイトルだったと思うが、彼女にはまり役なドラマだった。
ドラマのストーリーは、中年になっても未婚の女性(池内淳子)がお見合いで結婚する。相手は医者で、妻を病気で亡くし男手ひとつで育てている男性。彼女はある日突然、思春期の子どもたちを紹介され、子どもたちも新しい母親に複雑な気分。一生懸命善き母親になろうと奮闘する。
その池内淳子も和服に割烹着。そのとき彼女のトレードマークが私の脳頭にインプットした。ホームドラマのお母さん役や女将さん役といったら、長い間彼女だったよね。下品な姿は見せず凛とした女性。日本人にとってかけがえのない女優だったのではないだろうか。ご冥福をお祈りいたします。
本日のBGM Un Homme Et Une Femme(映画『男と女』より)/Francis Lai
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雨の街を走りながら聴いた。ワイパー越しに、誰かさんと同じ色の車。こんなところを走っているはずがないのに、一瞬確認したくなる自分がハズカシイ。
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