霧雨が降っているからか、ひんやりとした夜である。毎日こんな感じだったら、もっと早く寝ようと努力するのになあ(笑)
最近、向田邦子ブームが再来したようで、スカパーは連日あちこちのチャンネルで彼女が手掛けたドラマが放送されている。向田ファンとしては感涙もの!でも録画が追い付かなくてヤキモキしている(笑)
下町の人情と細かい洞察力が実に上手く描かれており、出てくる人たちの心情が動作のひとつひとつから、視聴している者にきちんと届けてくれるのは、やはり彼女だけだ。日本のどこかに必ずあった滑稽でちょっと切ない場面は、本当に面白い。そして、若い頃の森本レオや小林薫、桃井姉さんの演技が素晴らしく、リアルタイムで観れなかったことを悔やむばかりである。
先日、ノンフィクション作家の本田靖春が書いたエッセイ『賢姉愚弟』を読んだのだが、向田邦子を偲んで書いた本で、彼女に関するエピソードを紹介していて興味深かった。自分のノンフィクション作品の『誘拐』がテレビドラマ化の話がきて、「作品の内容が暗い」とテレビ局の幹部に言われた本田は、「それなら結構!」と断ろうとしたことがあったという。そして偶然目を通した向田はたいそう気に入り、「絶対いい作品になるはず!」と、渋っていた関係者たちを説き伏せ、ドラマを実現させた。そのドラマ『誘拐』はその年、主要な賞を見事に独占。パーティーの別れ際、向田は本田にこう言ったという。「あなたは私より三つも弟じゃないですか。姉として申し上げますけどね。あなたそのまま行くと、ただの拗ね者になりますよ。あれがいけない、これがいやだなんていわず、いまは黙ってどんどんお書きなさい。そういうことだって大切なんですよ。いいですか。ここで約束しなさい!」 まさに向田邦子らしい言葉だと思った(笑)大好き!!
昨夜観た作品は『西部にきた花嫁』(1973年)
カリフォルニアに住む農場主ザンディ(ジーン・ハックマン)は、新聞広告で知り合ったスウェーデン人のハンナ(リヴ・ウルマン)と結婚することにした。東部で育ったハンナは自己中心で頑固な大男ザンディに怒り、ザンディも浮気がばれ家を飛び出しサンフランシスコへ行ってしまうのだが…。
開拓地で牧畜を営み、ろくな女とも出会わなかった男が、家庭をしっかり切り盛りする女によって夫婦の絆を知るというお話でした。何だかウチの両親の若い頃みたいな感じで笑えました(笑)両親も開拓で入り、何もないところから始まりましたからね。まだDVDにはなってないみたいです。
自分とロボットしか見ていない夢を見た(笑)
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