すごい一日だった。大雪に強風が吹き荒れ、新幹線も運休しちゃってたし、とても渋谷でライヴなんて行ける状態じゃなかった。悔しさの中、朝まで窓の外をチラチラ見ながら様子を窺いつつ、アカデミー賞の予想を悩みながら四時間以上かけて書いていたら、隣のチィ姉宅のテレビのアンテナが飛んでいた!(笑)
 今さらの三浦和義逮捕にもびっくり!(笑)昔、学校を休んだときワイドショーを観てた私は、嘘泣きしながら会見したりするシーンを何度も見ては幼いながらも「エロくて汚いオジサンだな」と思っていたのを思い出した(笑)

 夜、ようやく風が止んで家族でまったりしていたら、兄のもとに来客。なんと結婚相談所の人だった(笑)兄は20年前にバツイチになり現在50代半ばなのだが、再婚してはどうかと電話での勧誘があって断れずに押し掛けてきたらしい。
 アドバイザーなる40代の男性はカバンからファイルを取り出し、ざっとシステムの説明をした。そのあと兄の古傷をエグリだし、同情の言葉を繰り返し、だったら再婚しましょうよとしつこく見本の女性(美人ばかり)の写真つきプロフィールをチラチラと見せた。そして一時間が経過して、料金表を広げると数十万円の費用が必要とのこと(笑)何か胡散臭い雰囲気で、詐欺の臭いがプンプンする。
 「親は元気なんでしょ?病気がちで介護が必要だったら無理だけど、元気なら再婚しましょうよ!」とアドバイザー。何ですって?あなた見ず知らずの他人のくせに親とは。“ご両親”でしょ!黙って聞いていた私はまさに、マジでキレる5秒前(笑)
 兄が終始モジモジして断れずにいたので、「ちょっと待ってください。あなた、勝手に決めつけないで下さい。他人の親に対し親とはなんですか!あのね、ウチの両親は病気がちですよ。母は若い頃から寝たり起きたりだし、父は心臓を患って去年生死をさ迷ったんですから。兄は再婚するつもりはないって言ってるではないですか!病気がちの親がいるなら、そちらの条件には合いませんよね。帰って戴けませんか?」と、キッパリ言い放つと、そのアドバイザーは私に対して侮辱的な事を言ってきたので(笑)「私のことは放っておいてください!あなたに関係ないでしょ」と更に怒るワタクシ!兄は「再婚するつもりはないから、帰って下さい。すみません」と優しく言い、アドバイザーなる男性は黙って出ていった(笑)
 兄は私がいなかったら、言いくるめられて騙されていたに違いない。感じが良かったら私も会員になろうかしらぐらいな勢いで、好意的に話を聞いていたかもしれない(笑)がしかし、その男性はあまりにも失礼な口調だったし、高額な料金を払わせようという気マンマンだったのである。定年を数年後に控える兄の淋しさに漬け込もうとする罠に、心底憤りを感じた夜だった。ライヴに行けなかったのは兄を助けるためだったのかな(笑)


昨夜観た作品は『力道山』
 終戦で混乱している1945年。極度の貧困で祖国を離れ、豊かな暮らしを求めて力士になるため、単身日本に渡ってきたシルラク(ソン・ギョング)。相撲部屋での兄弟子からの嫌がらせや差別に耐え忍ぶ日々が続いた。ある日、部屋のタニマチ・菅野(藤竜也)の世話で、お座敷に上がる芸者の綾(中谷美紀)と出会い、二人は恋に落ちた。やがてシルラクは、力士“力道山”と四股名をもらい関脇にまで登り詰め、万事順調に綱取りを目指したが、朝鮮人と差別され荒れた生活になる。
 長い作品でした。韓国の映画は苦手なのですが、キャストを見たらほとんどが日本のそうそうたる顔ぶれで安心しました。でもこれは韓国側の視点であって、脚色した話ですね。父や兄から聞いた本当の力道山の姿とは全然違う。日本映画じゃないからなんですかね。ちなみに中谷美紀演じる女性は、本妻ではなく妾の方だそうですよ。その辺もあやふやになってますね。