※遅刻その2


※現代パラレル

※前に書いたバレンタインデーネタの続きかもしれない



クロム「おーいセレネー、ホワイトデーあげるー」

セレネ「……あ、今日か(すっかり忘れていたという顔)」

ク「自分で三倍返しって言ったんでしょーが」

セ「う、うるさい。さっさと寄越せ」

ク「はいどうぞ。開けてみて」

セ「……紅茶の詰め合わせ?」

ク「セレネが甘いもの苦手となると選択肢が狭くて……。正直、気に入ってもらえるかわからないけど」

セ「そんなことは無い。紅茶は嫌いではないぞ。家族と一緒に飲もうと思う。その……礼を言うぞ、クロム。感謝を」

ク「どういたしましてー」

セ「……それにしても貴様、随分とあっさりしたものだな」

ク「何が?」

セ「……私はバレンタインに家族以外の男に渡すのは初めてだった。だから動悸や息切れ等の不調を来したし葛藤もあったというのに! 貴様はあっさりと渡しおって!! これでは私だけ意識していたみたいではないか!! ……っておい何肩震わせているんだ貴様」

ク「い、いや別に?(ぷるぷる)」

セ「ぷるぷるするなーー!!」

ク「いやぁ、あはははは(こっちだって、緊張してるの隠すためにわざと普段通りを装ったってのに、……何だ。同じじゃないか)」

セ「へらへらするなーー!!」