カンヌ国際映画祭の季節はアカデミー賞と同じくらい毎年ワクワクするのだが、今年は見事にすっかり忘れていた(笑)。今回はケン・ローチもノミネートされていたのに、全く考えもしなかったから不思議である。今年のパルムドールは、ミヒャエル・ハネケ監督の『白いリボン』だったそうだ。どんな作品なんだろう。これからカンヌのハイライトをチェックしよっと
↓久々に映画レビュー!

昨夜観た作品は『夏の嵐』(1954年)
 1866年、オーストリア占領下のヴェネチア。伯爵夫人のリビア(アリダ・ヴァッリ)は、オペラで知り合った将校フランツ(ファーリー・グレンジャー)の面会を願い出る。それはイタリア解放運動の中心人物であるいとこのロベルトを救うためだった。しかし、魅力溢れるフランツの甘い囁きに、いつしか恋心を抱いてしまったリビアは、彼と許されぬ逢い引きを重ねてしまう。
 ルキノ・ヴィスコンティ監督の作品ならではのきらびやかで絢爛豪華なオペラの劇場から、この物語は始まります。伯爵夫人と青年将校の恋、こう書くと何だかメロドラマのように感じますが、後半から壮絶なイタリア統一戦争の映像に変わっていきます。多分、実際はもっと戦場のシーンが多くて未公開映像が多かったんじゃないかな。男からの裏切りに深く傷つきながら、密告するリビア。ラストシーンは強烈でした。もう一度観てみたい!







ポール・ウェラー師匠、お誕生日おめでとうございました!