久しぶりに仮設住宅へお邪魔してきた。今ではピーク時よりも半数が仮設住宅を出て、再出発なさっている。空き部屋が増えて喜ばしいことだが、仮設住宅に残る人たち、故郷へ帰る人や新天地へ移住する方々はコミニティーがバラバラになり、結果的に孤立してしまうことになる。同じ集落の人たちが一緒に戻るとは限らないからである。この問題が今の被災地の大きな課題であり悩みだ。
 被災すると生活が一変して、人間関係も大きく変わる。それが強いストレスになり、体を壊す人が増え出す。被災地を復興させるというのはとてつもない道のりであることを思い知る。生き残った人たちの故郷への熱い思いと、並々ならぬ苦労なしでは叶わないのだ。復興させるというのはなかなか難しい。家族がバラバラに暮らしている方々の話を伺うたび、胸が張り裂けそうになる。メディアが伝えないだけで、世間から関心が持たれなくなっているが、悲劇は今も現在進行形なのだ。

 気持ちがブルーになった帰り道、イーサンのところへ寄ってみた。月末なので忙しそうだったが、ご機嫌でほっとした。久しぶりにネクタイ姿の彼を見て胸キュンした私だった(笑)







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