HERE TODAY DIARY Season2

　春だからなのか、精神的に弱りまくり、体もイマイチ調子が悪い。まあ体調は良い日がほとんどない私にはずっとしんどいままなのだが、どうも例年よりも元気が湧いてこないのである。たぶん外で人と会ったり、光合成してないせいだろう(笑)。誰だって私みたいな生活をしていたらそうなっちゃうはずだ。

　暗いニュースが続き、世の中は弱者切り捨ての社会がますます強くなり、ガッカリすることの方が増える一方。そんな時は映画やドラマを観て現実逃避するのも良い薬。
　私は映画だけでなく、海外ドラマを観るのが日課なのだが、長年観ている『SEX AND THE CITY(以下SATC)』はCSのFOX classicsで繰り返し全シーズンが放送されて楽しめる。『SATC』は言わずと知れたマンハッタンの大人の女性たちが恋や友情を繰り広げるドラマ。毎回ファッションも必見で、私は何度同じ服を探し求めたか！(笑)キャリー、サマンサ、弁護士のミランダ、ギャラリーに勤めるシャーロットが繰り広げる会話が毎回楽しい。

　私はPR会社社長のサマンサのファン。彼女は姐御肌で台詞もスカッとしていて格好いい。
　シーズン４で恋愛コラムニストのキャリーが恋人エイダンにプロポーズされるエピソードの回は粋だった。キャリーが偶然、エイダンの鞄の中から婚約指輪を見つけたのだが、吐き気をもよおすほど趣味の悪いデザインだったため、三人に報告するキャリー。
サマンサ「Worng ring, wrong guy.(指輪が違うと思うならその彼も間違いなのよ)」
　キャリーが普通に結婚してしまったら、今までのように遊べなくなるからつまらないから、そういうサマンサ。
しかし、実際にエイダンがプロポーズしてきたときの指輪は、別のものだった。しかもとっても可愛い指輪！サマンサとバーで待ち合わせし「婚約したの！しかも、指輪とっても可愛いの！」とはしゃぐキャリーに
サマンサ「I've seen that.(その指輪見たことあるわ)」 
キャリー「What?!」
サマンサ「Well, somebody has to help that poor guy.(誰かがあの可哀想な彼を助けてあげないとね)(笑)」 
 実は可愛い指輪はサマンサの入れ知恵ったのだ。
キャリー「So now you want me to get married?(じゃあ今では私に結婚してほしいってわけ？)」
サマンサ「If you really want to ruin our life,at least I want to see a nice piece of jewelry.(もし本当に私たちの友情から離れていくっていうなら、せめて私は美しい宝石を見ていたいもの)」ウインクするサマンサ(笑)。
　結局キャリーはエイダンとは別れてしまう。キャリーは人に合わせるのが苦手で、浪費家なので恋に落ちてもなかなか長続きしない。最後の最後に紆余曲折を経て、腐れ縁の富豪ビッグと結婚するのだが、それまでが大変だった。
「別れた相手を忘れるには付き合っていた期間の半分の時間が必要よ」という名台詞も沁みる。

　サマンサはシリーズの終盤で乳ガンに侵されるが、抗がん剤で髪が抜け落ちるようになり、髪を一気にバリカンで切り落とす。それを見て一回り以上年下の恋人スミスも坊主頭に。この時のサマンサはいつにも増して美しく強くて格好いい。私の憧れの人。

　





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