具合が悪いので寝て曜日が続いている。起きたときは熱っぽくてどうしょうもないくらいアンニュイな時間を過ごすこと二時間。ようやくご飯を食べて、夕食の支度。
窓の外はいつの間にか雪が積もっていて、月明かりに反射して明るい。早く春は来ないものか。
震災から四年十ヶ月。被災地福島の成人式は各地、たくさんの再会のドラマの現場だったようだ。
テレビを観ていたら、見覚えある男の子がいた。震災直後、避難所で出会った小学生の男の子。大きなポリタンクを持って水汲みに何往復もして、体の調子が悪いお母さんのために配給された食べ物を取りに行ったり、まったく座る様子はなかった。その子のお父さんとお兄さんは行方不明のおばあちゃんを探すために浜通りに残った。後になって、おばあちゃんは海岸にほど近い道路脇のガレキの中で発見された。ご遺体は棺が足りなくてなかなか入れてもらえなかったという。
テレビでは、お兄さんの成人式にお母さんと送りに来た男の子の姿があった。ちょっと凛々しい姿に成長して見える。学校に行けず、お手伝いを黙ってやっていた彼のことを私はいつも頭の隅っこにあった。
他にもそういう子どもたちは大勢いた。大人たちは心身共に疲れきっていることを子どもたちは間近で見ていたから、助け合うことをとても理解し、今も避難先で強い絆で結ばれている。
絆という言葉が嫌いな人がいるらしいけど、ぜひ被災地の子どもたちの姿を見てほしいと思う。災害にあうと、そばにいる人たちの絆が自然と生まれ、お互いの存在が力になるのだ。一人一人の力が寄せ集まって、今日までこれたことに感謝である。復興までの道のりはまだまだ遠い。
たくさんの拍手ありがとうございました!
>> 魚座B型・1979年生まれさん
よく書けてると言われたのは物書きになって初めてです(笑)
あなたはいつも私がまるで素人のように褒めますが、これでも長いキャリアがあるんですけどね(笑)どうもありがとう。
最近のコメント