ぽつりぽつりと言葉を交わしながら、わたくしは珈琲に口をつけました。それはやはり苦かったのですが、深淵のような味わいがありました。それは今までに飲んだどんな珈琲よりも美味であったのです。
この店の珈琲は惑星の周期をもとに星の温度を使って沸かすから星間航路の味がするのだとシャロは語りました。初めて聞く話です。それも興味深い話です。異国文化とは斯くの如く面白いものです。