・第四話

怪獣マニア回前半。

怪獣電波の事務所の内部、時代感があっていいですね。

何気に登場している大鉄君やアースちゃんやキッカー。別の作品のキャラクターがクロスオーバーしているみたいで面白いです。
アースちゃんが登場すると一気にBGMとかがコミカルになりますね。

テンポ良くサブキャラを見せつつ、主人公の秘密を開示して次回に続く。
この引きで次回予告がほのぼの調、しかし映像は滅茶苦茶不穏。いい趣味です。このアニメのこういうところ、本当に趣味が合います。

爾朗さんの好みは年上系!そして好みの容姿を的確に見抜く笑美さん!
笑美さんは妖しいですが、その愛は本物ですよね。というわけで個人的に笑美さん派です。

幼女笑美さんも可愛くて好きです。


・第五話

怪獣マニア回後半。

怪獣の定義と社会の中での位置付けについて色々出てきましたが、これは子供の頃に怪獣のソフビ人形で遊んだことのある人の方がぐっときたかもしれません。
怪獣に馴染みが無い私は、作中の感覚にいまいちピンと来ませんでした。「怪獣も動物と変わらん」というウルの発言が一番しっくり来たのです。
他の星から来たからいつもどこか他人事の感がある(「人間のみなさんも大変ですねー」くらいの感覚に見えます)輝子とウルの感覚に一番近いとは…。

(でも一つだけわかったことがあります。こういう怪獣に熱狂した子供がやがてポケモン等を生み出したんだろうなって)
(試しに怪獣をポケモンに置き換えたら自分の中でしっくりするだろうかとイメージしてみたのですが、ポケモンは退治される存在とは違う、しかしペットでもないので上手くいきませんでした)

話を戻します。

だからメガゴンにライトを当てた意味もわからず、困惑する倫子さんに共感しました。暴れる姿が見たかったって理由なら無責任だと思いますし、ライトを嫌がっているメガゴンが可哀想でした。
このエピソード、最初から最後まで人間がそれぞれの目的の為に怪獣を利用していて身勝手でした。
暴れる怪獣が見たい怪獣電波の人達も、怪獣の力を利用したい革命家も、怪獣を倒す超人のイメージ戦略を図る超人課も、実験データが欲しかった孫竹さんも。

あと輝子。彼女がいる(真偽は不明だがそういうことになっている)人が寝ている隙に唇を奪おうとするのは如何なものかと。流石に十代でもはドン引きでした。


・第六話

マウンテンホース回。

もしもある日突然超人に目覚めたら?をコメディ調に描きつつもビターにまとめるあたりがコンレボらしいです。

あーすっかり落ちぶれてボロボロの爾朗さん。新コスチュームでない分やさぐれ感が凄まじいです。私は最初にスーツを着こなすシティボーイな爾朗さんに惹かれたので、この小汚なさが悲しいです。

ドンさんの奥さん美人で羨ましいです。

フリーズはクール系とかどこかに書いてありましたが、マイペースにボーっとしているから結果的に口数が少なくなってしまうタイプに思えました。

そういえば、このアニメでは珍しい、いかにも悪の組織らしい銀行強盗が登場。
デザインの時代感!ツボです。

そして風郎太が良い味です。
最終回まで観た今、「最後まで見ていくから」がアニメ最終回のその後にも掛かってるような気がしてなりません。

なんとなく、スタッフ陣が時系列シャッフルにこなれて来た感じがします。


・第七話

アースちゃん回。

脚本家的にはアースちゃんと輝子で科学vs魔法のつもりだったようですが、アースちゃんとジュダス回ですよね。
橋の下のシーンで入ったOPのアレンジが格好良いです。

アナログな手段で宇宙まで行く輝子と衛星モードのアースちゃんの絵面の面白さ。ウルの「風ではなくて光に乗るんだ!」の台詞が重要度高くないのにやたら光っています。このセンス。マスターウルティマを追い返したシーン、宇宙怪獣が涙を流していました。彼らはたぶん水爆や原子力潜水艦のメタファーなのでしょうが、兵器を自我のあるキャラクターに置き換えるだけでエグさが増したように感じました。

長い煙突のある工場、そういえば昭和の漫画で見て知っていましたが、実物は見たことがありません。
煙突を使えなくしたところで、喘息の少年の家族の働き口が無くなるだけ。何の解決にもなりません。でも誰かがこんなの間違ってるって言わなきゃいけなかった。
アースちゃんは助けを求める声に反応するロボットです。恐らく、長期的な解決には向かないのでしょう。

誰かに必要とされたいジュダスの弱さもわかります。この先のジュダスの行動原理にこの辺が関わっているのかいないのか。
二期のジュダスは何を考えているかわからないキャラだったので、彼の心情吐露は貴重です。

微睡むような余韻が良いのに、Cパートで急転直下。ゾクゾクしました。
・第八話

大鉄君と天弓ナイト回。

冒頭シーンでアースちゃんの元気な姿が見れて良かったです。

張り巡らされた伏線の糸が少しずつ形になっていくようで楽しいです。

コメンタリー曰く、コンテさんが脚本の小ネタを拾ってくれた回だそうで。コミカルな描写が多いです。

今回の柴刑事が等身大の青年で、天弓ナイトに憧れて警官を志したと仮定すると切ないです。
目は照明灯なんですね。

大鉄君の昭和ヒーローっぽい外見が非常にツボです。

わーい合体変形ロボ大好き!合体変形ロボ大好き!
いちいちテロップ出るところとかもう完璧です。

天弓ナイトは正義ではなく正義の味方。ここ重要です。
そういえば、今時こんなに「正義」という言葉を使う作品も珍しいです。私が「正義」という言葉をよく見かけたのは90年代のラノベでしたが、それを口にするキャラクター達は一様に「私が正義だ!」というタイプでした。不思議。


・第九話

サナエさん回。

辻先生(サ〇エさんの第一話脚本担当)をゲスト脚本に迎え、サ〇エさん一家vsトランス〇ォーマー、決まり手はオキ〇ジェンデストロイヤーというとんでもない回です。
スタッフコメンタリーでの會川先生の嬉しそうなこと。流石ラブレターを書籍の形にしたためるだけはあります。
辻先生の声が凄く優しそうなおじいちゃん声でほっこり。よく大御所を招待できたものです。

開幕から稔さんが回天に乗っていたりとコンレボらしいエグさは健在。
カラフルでポップなキャラクター達にほの暗い設定と洒落にならない状況、それでいて暗くなりすぎない作風がコンレボの良さだと思います。

アメリカ製合体変形ロボだ!ギガンダー7ともまた違う合体シークエンスが堪りません。

今回は前に出ている孫竹さん。課長の代わりの配役ですね。

郵便局の局長の昭和感も好きですし、受付さんのへきる先生の趣味満載感も好きです。

「すげえものを見た…」という風郎太の台詞がまさにそれ。
超人の定義に疑問を投げ掛ける、スケールの広がるお話でした。