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イヤホンなしで

この歳になって、人生で初めてイヤホンなしで音楽が聞けるようになった。

すごい、これは清々しい。

高校生のときは、娯楽が禁止されてたのでCDなんか買えなかった。(人から借りるというのも親に何されるかわからないので怖くて出来なかった)
勉強が捗る音楽なんかは買ってもらえたから、それは聞いてた。
あとは深夜ラジオで。
母親と同室だったからテレビは付けられないし(後ろで寝てる)
ラジオの音楽番組が好きだった。
そこで60年代から2000年代の幅広い曲が聞けて嬉しかったな。幸せな時間だったと思う。
悲しいのは録音がカセットテープな点と雑音が酷いこと。
今思えば古いラジオだったなあ…みんなMD持ってた時代に…。
でも、聞きたい曲をいつでも聞ける形にできるのが嬉しくて嬉しくて。
親がいない合間に、テレビから流れるアニメの主題歌必死に録音しようとしたのも思い出したけど、平成の高校生なのに自分悲しすぎる…(ちなみに失敗した)

その後、パソコンで音楽聞けたりCDプレーヤーとかiPodとか使えるようになったけど、外でなくて自室なのにイヤホンしないと落ち着かなかった。
落ち着かないというか、怒られそう。
あと、音楽の趣味を知られたくない。
「なにこれwwww変な曲w」ってバカにされそう。

だから、高校生のときからミニコンポ買って(お小遣いで)ガンガン音楽掛けてる弟が大嫌いだった。
当時は「あんな風に人に音楽聞かせる人間はバカ。うるさい」って思ってたけど、本当は凄く凄く羨ましかったんだと思う。
でも、羨ましいと認めたくなかったからそう自分を騙してたんだろうな。

と、そこから随分経って、一人暮らしして更に数年、一人暮らしなのにずっとイヤホン外せなかった。
どうしても「うるさい」て言われるんじゃないかと思ってしまう。そんなに大きな音じゃないのに。
アパートでもテレビ普通につけてるじゃないか。
だから平気だよ。隣に聞こえたりしないよ。
と言い聞かせてた。

ここ数カ月、イヤホンなしでも怖くない。
やっと、やっとだよ…。

好きなものも好きと言えるし、「好きであること」を否定しないようになってきたし、解毒進んだなー。

音楽聞くってこんなに楽しかったんだー。
楽しいとはこういう感情か。
こりゃ「楽」(らく)って漢字書くわ。
気持ちがめっちゃ楽。
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