『アイドルマスター シンデレラガールズ』堀裕子のSSです。
ユッコの誕生日になんとか間に合いましたが、内容は誕生日とは関係無いです。
かなり短いです。
一度こういう手法を取ってみたかった。
P(俺は某プロダクションに所属するプロデューサー)
P(新たなアイドルの原石を求め、はるばる北海道までやって来たわけだが…)
P(…そんな簡単に原石なんて見つからないよな)
P(…い、いや、磨き上げるのも俺の仕事だが! うちのプロダクションは中々の個性派揃いだ。その中でも埋没したりしない、輝くオーラを持つ子の獲得を期待されてしまうのも仕方がない!!)
P(輝くオーラ、か…)
P「…お」
P(あの子だ…!)
P(まずルックスがいい。年齢は高校生ってところか。明るく活発そうな印象のポニーテールが特徴的だ)
P(私服のセンスも悪くない。シンプルだが明るく、変に大人びているわけでもなく、かと言って子供っぽくもなく、あの子の雰囲気によく似合っている)
P(スタイルもいい。うちのプロダクションの中であの子と同年代だと思われるのは未央や藍子だが、あの子は丁度彼女達の中間くらいだ。バランスがいい。いや何がってわけじゃないぞ。需要と供給の話だからこれ)
P(色々言ったが、何より! あの子からは人を惹き付ける何かを感じる!)
P(これはもう理屈じゃない。俺の、プロデューサーとしての直感がそう告げるのだ…!)
P「君、俺はこういう者なんだけど、アイドルに興味ない?」
ユッコ「アイドルですか!?」
P「君からは不思議な力が感じられたんだ。この人混みの中でもハッキリわかる、オーラの様な…」
ユッコ「…! ま、まさか貴方、私のサイキックがわかるんですか!?」
P「君の力をもっと大きな舞台で引き出してみたくはないか? …って、え? サイキック?」
ユッコ「ふふふ、その通り! 私は堀裕子、16歳、特技は超能力ですっ。スプーン曲げますよ! …ムンッ! ほら、ね!? ね!?」
P(今指使わなかったか…?)
P(…だが、面白い!)
P「サイキックアイドル…これはイケるぞ! 俺に、君をトップアイドルにさせてくれ!!」
P「ということもあったなー」
ユッコ「あの頃の私は黙っていればただの美少女でしたね。しかし! 今やCDも発売中のサイキックアイドル、エスパーユッコです!」
P「そうだな。じゃ、行くか」
ユッコ「はい! 今日のステージも、私のサイキックパワーで皆を笑顔にさせちゃいますよ! これぞミラクル!」
P「それでこそユッコだ! 頑張って来いよ!」
ユッコ「はい! 見てて下さいね、プロデューサー! 私達二人で、トップアイドルまでテレポート!」
P「いってらっしゃい」
P(最初にユッコを見た時に感じた不思議な力…)
P(…それが超能力かどうかは、俺にはわからない)
P(ただ、ユッコには周りを笑顔にする力がある。それだけは確かだ)