彼は仕事が早く終わり、
仕事帰りにわざわざ私に
会いに来てくれた。


短い時間だったけど、
色んな話をしました。


お互いの体調のことや、
彼の仕事の話、
これからの彼の
やりたいことのビジョンとか…。


彼は今年いっぱいで
今の仕事を辞めるそうです。


そして来年、
自分の会社を立ち上げる為、
これから半年で
400万用意することが
これからのビジョンだとか。


私は彼の話を聞きながら
彼の口から
『やっぱり別れたい』という
言葉が出ないか
怖くて、怖くて…。


会いに来てくれたのは嬉しい。


だけど別れを
告げる為だったら嫌だ…。


ずっとそんな気持ちで
彼の隣に座ってた。


でも今日はその言葉は
聞かずに済みました。


ただ、彼が私に
キスしてくれた時、
私を抱き締めてくれた時、
彼の顔は苦しそうに見えた…。


私と一緒にいて、
終始、彼の表情は
固いように私には見えた。


あぁ、まだ
『もう少し考えさせて』の答えは
出てないんだ…そう思った。


そして今のところはまだ
私のところに戻るとゆー考えは
ないんだ…そう思った。


今日は本当にただ
私の体調が心配で
様子を見に来た
だけだったんだなー…。


それでも、
嬉しいと思った私は
心底彼を愛してるんだなって
そう痛感した。


彼を駅の改札まで見送った。


改札入ってもしばらく、
彼の姿が
見えなくなってからもしばらく、
私は彼の登った階段を
見つめ続けていた。


それから私は
自分の家へ帰った。


彼へメールを送り、
TVを見ていたら
返事が返って来た。


『ドアの外見て』


恐る恐る見た。


ら、大量の野菜ジュースが
ドアノブにかけてあった。


彼の名刺に
『ジュースなら飲めるでしょ』と
メッセージが添えてあった。


心配かけて申し訳ないと思った。


と同時に、
改札入るまで見送ったのに…って
少し怖くなった。


あなたが私の元に
帰って来てくれれば
私はすぐ断食なんかやめるよ。


あなたが
『これからも一緒にいよう』って
一言言ってくれれば
今すぐにでもやめるよ。


私はただそれだけを
待っているんだよ…?


彼は気付いているのか、
それとも今はまだ
答えが見つからなくて
言わないだけなのか、
本当に気付いてないのか
それは私にはわからない。


それでもただ彼に会えたこと、
彼の声が聞けたこと、
話が出来たこと、
キスしてくれたこと、
抱き締めてくれたこと、
その全てが嬉しかった。


だから私は良い決断を
くだしてくれることだけを
信じて、これからも、
祈り、願い、断食を続ける。


今日は会えて嬉しかった。


どうか、彼の考えが
良い方向に
変わってくれますよーに…。


今日もただそれだけを願って…。


あなたの未来に私はいますか…?


ただそれだけを聞きたい。


もちろん
良い返事しか望んでないけど…。


それは私のワガママでしょうか…?


ただこれからも変わらず
傍にいて欲しい。


ただそれだけなの…。


どうか神様、
私を独りぼっちにしないで…。


どうかお願いします…。