アタシは二胡弾くと
悲しくなるんだ。


二胡の曲が
ほとんどが悲しい曲ダカラ。


昨日夜中練習してて
休憩いれたとき、涙が溢れた。


二胡は好き。


でも弾くと悲しい。


アタシの人生で悲しいときに
必ず二胡を弾いていたカラ。


それがフラッシュバックして
悲しくなるんだ。


嫌いだから
練習しないんじゃないの。


弾くと悲しいから
それからずっと逃げてたの。


でもそれが音になる。


ママはアタシが二胡を弾くと喜ぶ。


昨日
『CDかと思った』
『あれ、弾いて』
『ありがとう』と
言われたのがすごく嬉しかった。


二胡はママがアタシにくれた宝ダカラ。


弾くと悲しいけど、
ママの喜ぶ顔を見ると、
アタシは嬉しくなる。


ダカラ、アタシは二胡を弾く。


アタシの人生は
決して誰もが認める
人生じゃない。


自分の身体を粗末に生きてる。


ボディピアス、入れ墨。


だけど、それがアタシ、ダカラ。


それを含め、アタシ。


いつか認めて欲しい。


ダカラ、アタシ、二胡、弾く。


ママ、アタシ嫌いでも、
二胡弾くアタシは愛してくれる。


アタシ、生きてて辛いこと
いっぱいあった。


幸せなことを
忘れてしまうくらい
辛いことあった。


それが音になる。


それで味が出る。


みんな、見てくれる。


聴いてくれる。


褒めてくれる。


ダカラ、アタシは
アタシの人生に
感謝しなければイケナイ。


辛いこと。


悲しいこと。


苦しいこと。


が、あったカラ、
哀愁のある音が出せる。


悲しいけど、
ママが喜んでくれるから
そうすると嬉しいから
ダカラ、弾く。


ママが喜ぶ顔、好き。


ダカラ、頑張る。