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眠れぬ夜


僕は今日も眠れぬ夜を過ごす


病院から処方された睡眠薬を
数時間前に飲んだから
もうとっくに眠気が
来てもいいはずなのに


僕は昨日、ある一冊の単行本を買った


石井衣良『美丘』


彼の作品はジャンルが広い


僕は彼のセックスを描いた物語が好きだ


彼の作品は決して官能小説ではない


どこか涙を誘う


僕は『美丘』を一気に読まなかった


いや、読めなかった


読めば読むほど、
クライマックスに近付けは近付くほど、
涙が溢れ出て来るから


彼の作品でも、私の好きな作品がある


『娼年』


『美丘』も『娼年』も
私を満足させてくれない


何故なら、気になる点が
沢山あるまま、物語が終わるから


この先は?


あの手紙の内容は?


そんな感じで


でも僕はそれが嫌いではない


それによって想像が膨らみ、
また読み返したくなるからだ


何度読み返しても同じ物語


当たり前


でもまた違う目線で読む


だから僕は沢山の本なんていらない


お気に入りが数冊あればいい


薬が効かなくなったのか‥


眠くない


それは僕にとってとても都合が悪い


明日も昼には起きなければならないのに


『美丘』の感想は
また今度書くことにしよう


おやすみ
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