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私たちが気づいていないうちに、想いは行き交う。目の前にいて会話をしている人にも、表面で伝えている以上の言葉をあなたは送っているし、受けとってもいる。眠っている時でさえ人は、想いを夜空に飛ばしている。それによってつながった世界観が、夢に現れることもある。人がいる限り、つながりは生まれ、途切れる。どこかでまた別のつながりが生まれることや、過去に見失ったものとまたつながり始めることだってある。同じ世界に生きるなかで誰かと誰かがつながれるなら、唯一そこに生まれる世界は過去にも未来にも存在しない、誰も知らないものになる。

91

明日がくる。けれどもいつか来なくなる。それが怖い時もある。人生にはずっとその、終わらないことと終わることの2つが付きまとう。信じられないくらい美しいものだけで今日を埋めつくしても別にいいくらい、あなたの背負う1日は重い。まぶしいものを毎日見つめて習慣にしてしまえば、やがてそれが真実になる。今日はまだ終わっていない。終わりから一番遠い今のうちに、あなたが手をつけておきたいことは一体なんだろうか。

90

今日の風景を人は忘れてゆく。あなたと私の思い出なら、あなたが忘れてしまったら、私だけのものになってしまう。神経衰弱の片方を、誰もが必ず持てあましている。誰かを好きになるたびに、それは増えてゆくのだろう。私がなくした思い出を、仕舞っている人がたくさんいる。それだけで、見えない何かに感謝する朝を過ごす理由は充分にある。

89

頭の中に小島のようにたくさんの考えが浮かんでいて、それらは細い橋でつながっている。気持ちの違いは、その中のどこを歩いているかということだけだったりする。その橋が知らないうちに、自分ではない誰かとつながっていることもある。すぐに望む場所に戻れるように、地図を作っておくとよい。それはあなたの人生の「大切」を集めたものだ。言葉でも絵でも、あなたの夢を思い出せるものを視界に入れる時間を欠かさずとる。思考は、自覚している以上に寄り道をしているものだ。「自分になる」ということ以上に大切なことはない。

88

1日の終わりに体に違和感を感じる部分があったら、そこがあなたの普段の活動で負担をかけやすい部分である可能性が高い。心や頭や肩や首や目や、背中や腰、膝や足など。眠る前に目を閉じて、自分の体を内側からじっと観察してみるとよい。人の頭は、睡眠が足りないと暴走する。生き物は活動しながら過ごすのに、目を閉じて動かずにいる時間が必要不可欠であるというのは不思議なことだ。神様は止まっているように見える。何故なら完全だから。その神様の一部である私たちは動いている。少し不完全なのが完全だ。なぜなら張りつめすぎたものは、その時点で裏返ってしまうから。
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