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395

それは新しい言葉ではなくて、あなたがあの日そこに置き去りにした何か。本当のまっさらな空間に、それを拾いに戻れたことの、幸福と奇跡。真実の場所はいつも、閉じてゆくか離れてしまう。精神に縋っても、身体は救われない。けれどいつか、それらがイコールになることを正しいと、言ってくれる誰かの前に辿り着きたい。

394

受け取るために、手を差し出すことを増やす。それだけで、恵まれるものは大きくなる。例えば、与えられている量が、今までと全く変わらないままであったとしても。

393

見えてしまったら、辛いかもしれない。けれど、見えないよりはずっといい。本当はこの世界のどこにも、自分はいない。自分についてひとつ知るということは、世界の真実についてひとつ知るということだ。

392

鏡の中に本体は居ない。それがどんなに大きくても、美しくても、強くても。あなたがあなたの美しさを本当に知る時は、永遠に来ない。それは尊いことだと思う。

391

形をとるというのは奇跡のようなことで、例えば空気や色や水の光を、空間の中に固定するような荒業だから、私たちの生活には歪みが生じる。時間をとめるとか過去に戻るということが、私たちにとって不可能に近いことであるように、自然で洗練された存在にとって、限定された領域に縛られるということは、まるで息をせずに生きろと言われているようなものなのだ。分からないことに真実が隠されているのなら、見えなくても仕方がない。ただひとつ、未来は今よりも自由だなのだ、ということだけ知っていれば、それでいいのだと思う。
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