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何かひとつの絶対的な真実があるというよりは、どこにつながるかということの方が、実際に体験する現実の感覚としては近いし、影響を受けやすい。どこにどうつながるかは、あなたの内側の精神状態がダイレクトに呼応することによって決まる。「コントロールしよう」とすると、「コントロールできない」というところにつながる。「どこを目指すか」ということよりも、「どういう状態でいるか」ということが鍵となってくる。「あなた自身」は、本来認識できない。なぜならあなたは「認識する側のもの」だから。外側を取りつくろうことをあきらめて、流れる景色に身をまかせ始めた時、「本来のあなたがいるはずの場所」は向こうからやってくる。そしてあなたはここに書いてあることも、その場所の景色も、本当は最初から知っている。

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心の暖かみを忘れないで。他人のためではなくあなたのために。心が冷たく凍っている時、あなたはきっとあなた自身に何かを強いている。それは我慢することかもしれないし、自分に嘘をつくことかもしれないし、違う何かかもしれない。ただそれが何であったにしろ、「あなたが苦しんでいる」ということ以上の理由は、それらのことをやめるためには別に必要ない。他人の存在は時にあなたを苦しめる。それは善意とか悪意とかは関係なく、「距離が近すぎる」ということから起こりやすい。心の温度はあなたにしか計れない。仮に計れたとしても、他人の温度は分からない。それは数字に置き換えて比べられるものではないから。

60

眠る前にやると良いのは、体をほぐすことや心を静めること。ストレッチをしたり、お風呂で体を暖めると、体と心はほぐれやすい。それから、静かで美しいものに触れると、心は静まりやすい。好きなものでも、情熱にかり立てられるようなもに触れると、心がふるい立つが、それを眠る前に行ってしまうと、布団の中で苦しむ原因になってしまう場合もある。美しいということの種類には華やかなものもあれば、「何もない」という美しさもある。夜の月明かりの中では、何もない静けさというのが最も美しく輝くような気はしないだろうか。光と闇という世界のリズムに身を委ねて日々暮らすことは、あなたの魂を傷つけないことにもつながると思う。

59

「時間」という区切りや「あなた」と「それ以外」という疎外感にしばられている時、あなたは苦しむかもしれない。けれども、頭の中に言葉としていくつも存在する制約から、思いきって目をつむりふっと離れてみれば、おそらくあなたは気づくと思う。いつのまにか抱えていた色々なフィルターを取り払った、真っさらな「今」というこの瞬間は、あなたに対してとても静かで穏やかだということに。それを確認することすら辛くてできないという時に、眠る時間を確保することはできる限りで忘れずにしてほしい。夢を認識できる時も何もないように思える時でも、睡眠はあなたの心を修復する。「眠るための時間」という意識をもって目をとじることは、あなたの睡眠の質を確実に上げる。

58

誰かの心を傷つけた時に君を苦しめるのは、「相手につけた傷そのもの」ではなく、君の中にある「後悔」だ。その「後悔」に押しつぶされてしまうと、自分が何をしたのか、相手の傷は本当に自分がつけたものなのか、そういうことまで分からなくなる。その傷がもしも「相手の感情」から生まれたものだとしたら、あなたにできることは何もなくなる。またそれが「何かの仕組み」から生まれたものなら、それをより良く変える方法はないか、自分はその仕組みとどう向き合っていくか、考えることができる。しかし感情の重みに押しつぶされてしまっては、それもできない。あなたの心の中心にある杭を忘れないで。ずっと覚えていることはできなくても、いざという時はすぐにそこに戻れるように時々で思い出して。
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