私の未来は提示された3つのシナリオのうちどれなのだろうか。
初恋謙遜陶酔。
自分の身がかわいい。酔った勢いで自分から餌を投げたとはいえ、いざ手を伸ばされたら強くなる。
もう髪を切りたくない。もう腕を切りたくない。1日ずっとそいつのことを考えるなんて無駄な時間を過ごしたくない。
血肉にならない関係はもうこりごり。もういらない。もう欲しくない。もう二度と起こって欲しくない。
お客さんに言われた。
gnjが欲を見せてきていたのは最初からだった。私がそれに気づこうとしなかったから。そう、確かにあなたは警鐘を鳴らした。
よかったことは私がアウトオブ眼中だったから興味を持たなかったこと。だから罪悪感を抱くこともなく切れたこと。
そう、確かに最初、本当に始め。欲は溢れ出ていた。一生懸命蓋を閉めてるつもりだったのだろうけど。
ああ気持ち悪い。
見た目も気持ち悪いし、その欲も気持ち悪い。
あいは言った。
nkmrさんも遠藤と同じだと。ああそうなんだ。もう迷うことはない。私はそれでも確認作業をするのか?
「1度くらいいいよね」
落ちるか?
ふざけるなよマイラ。
彼女は最初になんと言った
彼女は最初になんと警告を出した
思い出せ。あの時の情景と匂いと全てを。匂いまでも思い出せ。
そう、私はこの人生で働いてる男性を間近で見たことがなくて、初めて、自分が働く職場で男の人の働き方を見たんだ。
そう、まず、遠藤のイメージが出てきたんだ。
そう、それは一人では決して行動をしないということ。上に媚びへつらうのはうまいが、下の者には横柄な態度を取る。
そう、まず遠藤のイメージが出てきたんだ。
何度もなんども思い出してこれを読み直せ。
お前が見てるのは中村さんじゃなくて遠藤だって理解しろ。
無条件に誰にでも優しくて、女性に至っては顔面格差関係なくだ。
アイは言った。彼はないわ。ありゃないわ。マイラあれだけはだめだよ
レナも言った。身を滅ぼしますね
タランテラでさえ言った。僕は中村さん嫌い。
答えは出てるじゃないマイラ。
それでもすがろうとするのはなぜ?
簡単な答え、今自分の近くに依存したい男が中村さん以外いいやつがいないから。いるのならそっちにうつるわ。そう、依存することで心の拠り所が欲しいの。
宗教は口に合わなくて心の拠り所にはならなかった。人の温もりが欲しくて、寂しくて、遠藤とまだつるんでた時は隙間ができた時タイミングよく遊びに誘ってくれたから、そう、そう・・・
欲しいのは遠藤で、代替で中村さんなんだ。
そう、二つ前と同じ。あの男の代替で遠藤。
そして今度も同じ。遠藤の代替で中村さん。
あはは
ああ、なんど繰り返すんだろ。
彼女は言った
あなたに見合わない。あなたがあなた自身を落とすことはない。
どうか自分の目を信じて、あの死んだ猫を棒でいくら突こうと血しか溢れて来ないから。
あなたがその猫にならないように私の声を聞いて、聖書を開いて神の戒めを頭に叩き込んで。
マイラ、あなたがあの子と同じ末路をたどることがないように。
贅沢な話をしてあげる。
私はね、前の楽器関係の仕事を心底誇ってる。
女上司の破綻した人格に耐えられなくて1年でやめたけど、この職業に対しては心から誇りに思ってる。
辞めたけれど、自信をもってその仕事を言える。だれにも負けない。素晴らしい仕事。無機質な100年生きる楽器を直す仕事がどれだけ私の心に潤いを与えたか。
潤いを乾かしたのはいつだってモノを言う考える脳みそをもった「人間」だったよね。
習っていた楽器はもっと無機質な100年も生きれない10年動けば頑張ったほうで、2〜4年で新機種が出る電気系統の楽器。
どっちも好き。
こんなに素晴らしい仕事ができて、好きなものに触れてお金がもらえるなんてなんて素晴らしいんだと、思った。
辞めてもずっと思ってる。
楽器に触れてたその瞬間はとても素晴らしい物だった。
上司とかいうものがいなければね。
人を動かす能のない奴でも上に立てるから会社って甘いのね。
男の上司に媚び売ってれば少ない女性の中で確実な権力を与えてくれるんですもの。
それさえなければ本当に素晴らしい仕事場だった。
だからエルサレムが降りてきますようにという言葉に嘘はないんだ。ただそれはそこで働いてる人間と、会社にではなく、楽器に対してエルサレムが降りてきますようにって言ってるんだ。
会社と働いてる人間にはまっすぐにゲヘナへと下りますようにって思ってるよ。
私は本当に素晴らしい仕事に出会えたよ。
21年しか生きてないし、社会人経験なんてそのうちの3年だけど、クソ楽器工場で働いた1年はとても誰かのためになった。
おかげさまで母校のピアノの面倒も見れるようになったし、今働いてる店のピアノも点検・メンテナンスができる。
だから私は不特定多数の人に自慢ができる。
私は私の好きなものを仕事にした。
ただ、二つは与えてくれなかった。たったそれだけ、それだけのことさ。
自分に何ができる。周りと比べて。と問われたら私は私の好きなように生きれる。
好きなもののために周りを犠牲にできる。
切り捨てる勇気がある。
店を持ってるわけでも、地位の高い役職についてるわけでもない。王でもなければ、地主でもない。
人を動かすことはできないけど、私は私の好きなように生きるために動くことはできる。
そのための犠牲もいとわない。
全部なんて手に入んない。
等価交換。
家は見つけた。
あとは車と、金。
時間はたくさんある。
私が死んだ後のメアの棺桶。
やさしさと、ただの弱虫は違うんだよ。って売り言葉に買い言葉。
貴男のそれはきっとただの弱虫だよ。
もっと知りたい。だからこれからも関わりたい。
けど、心が頭が彼女が不必要と出した。
「わかり切った出きった答えを照らし合わせたいか」
もしかしたら違うかもしれない。
そんな淡い期待を抱くか。
いつだかに遠藤に抱いたこいつはきっと変わってくれると同じぐらいくだらない望。
照らし合わせる時間はもったいないだろうか。
暇つぶしにするならいい。
ただそこに未来はないし、貴女が嫌な思いをするだけ。
くだらないし、時間がもったいない。
私はおすすめしない。
それでもやりたいなら好きにして。
私は事の結末を見てるから。
昼の仕事やっとやめることができた。
15日足らなかったけど、1年頑張れた。
頑張りすぎて、燃え尽きた。
水商売は戻らないと思ってたし言ったような気がするけど、平気な顔して戻ったよね。
あんなに吸ってたタバコもいらなくなった。
ストレスから解放されてきた。
次の店は荒まないように程よく働くよ。
今日は自分にご褒美として手首を切った。
しょっぱい血液が美味しかった。
カミソリが皮膚を切り裂く感触が心地よかった。
2週間だけでもいい。少しゆっくりしたい。
紅葉をみに行きたいな。
中村さんを誘おうか。。。
なんてね