「好きと同情をはき違えてる」
もし、神様がいるなら聞いてほしい。
私はあの二人を哀れと思ってしまうのはおかしなことなのでしょうか。
なぜかとても滑稽に見えるのです。
彼は私の物・所有物たから、誰にも触れさせない。私が先にマーキングしたんだ。お前らにはやらない。
そういって、職務中に私情を混ぜる女を、哀れと思ってしまうのはおかしなことなのでしょうか。
職務中じゃなくてもです。
彼の最も近く・傍にいていいのはわたしだけ。お前には絶対近寄らせない、触れさせない。と、自分のおもちゃを取られまいと必死に駄々をこねる年上を見て、哀れと思う感情を持ってしまうのはおかしいのでしょうか。
それに囲われる男もたかが知れたものです。
彼女の心は私よりも子供のまま、育たず、育てられず、ただ体だけが大人になり、権力を握っただけ。
まぁ、確かに私のも思い当たる節はおおいにあるかな。
ただそれは社会に出てからではなくて、学生の時にだ。
不特定多数の人たちに迷惑がかかる社会ではなく、小さな世界で知っている人たちに迷惑をかける学生の時の記憶だ。
今思い出せばとても恥ずかしい行為だ。
二度としたくない。
なら私は他人がそれをやっているのを目の当たりにしているのか。
なら私の今の立場はシェオルへと男を引きずり込もうとする言葉を滑らかにした異国の女か。
なんと神に恥ずべき愚かしい行動なのか。
鴻神社の縁切り・縁結びのお狐様よ、イスラエルの王よ、私の大切な親友よ。
「その男は変わらない。貴男がどれだけ変わってほしいと願おうと、その男は何も変わらない。変えられない。」
そうか。
「悪いのはその女でも、貴女が慕う男でもない」
「ただ、そうなってしまっていただけ。狂うべき拍車に貴女が556を吹きかけただけ」
「少しだけ悲しんで、少しだけ悼んで、マスかいて寝て、次の日には忘れてる」
だから何も悲しむことはない。あなたもそうあればいい。忘れてしまえばいい。
「決して救いたいなんて思ってはいけない貴女には救う権利も、義務もない。それはただのエゴ」
押し付けて、遠藤と同じ時になってしまいたくないでしょう。
「貴女の慕っている人本人が変わりたいと本気で願わなければ、神は望みをかなえてあげられない」
「貴女はただことの行き先を見てればいい。それが人間だから」
「だからあなたが哀れだと思ってしまうのは何らおかしなことではない。人間は尊い。だから見守っていかなくてはいけない。よく見て、学んで。神が言いたいのはそういうことだから」
戒めの言葉が心地いい物でありますように。