僕達の世界の王様は、でき損ないの僕達を残して何処か遠くの世界に行ってしまいました。
僕達でき損ないは、王様の空白を埋めるためにまた沢山の出来損ないを作り出しました。
でも出来損ないじゃ、国を治め続けることが出来ず、僕達は王様がいなくならないように、沢山、沢山、沢山、沢山。
作って壊して作って壊れて
何体もの同じ姿の王様が床にゴロゴロ、ゴロゴロ。
名前を呼んでも王様は帰ってきません。
生け贄を捧げても王様は帰ってきません。
僕達の王様は帰ってきません。
何故なんでしょうか?
僕達じゃ駄目なんでしょうか?
王様、王様、僕達の王様様
僕達に何をさせたいんですか
ハローお久しぶり(?)NoError、ノエラどす。
んでもって半分タランテラ。
悪夢みたびってなわけで、今日の今日までさっきまでのアイリアにはご退場してもらって、これからある人起こす。
ある奴と、ゲーム再びなんだ。
これで終わらせる。
姉様方にも今一度起きてもらう。
もしくは真ん中のあの人。
さっきのあの人とは別のあの人ね。
二度あることは3度ーあはーんいうじゃない?
ねぇ皆、さようなら。
また会えたらいいね。
僕もまた君たちに会いたいから。
あの時の私が首をもたけで、こちらを見ている。
その顔には笑みが引かれているが、殺気が酷い。手首を切っても残念なことに痛みは無かった。
悲鳴が聞こえる、甲高い甲高い、野太い野太い悲鳴。
彼女が現れない理由がわかった。彼女には全部分かっていたんだ。
知らないフリをしなきゃ、きっと人間である私が生きられないから、彼女は口を閉じてただただ笑顔で。
アイリアはいつもいつも愛してる愛してる愛してると彼女に言う。
彼女の使いはこう言った。
『終わらせたいならその長い髪を短く切り、保て。』
契約は破棄されてしまっただろうか。
切ってももう手遅れだろうか。
僕達の女王、愛しい女王。
対の女王。
おやすみ、おやすみ、おやすみ。
おやすみ、皆。
やっと手に入れた平穏をまた手放すことになるのか…?