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ももちゃん

ちっちゃいです。

ニャンコ

本当は今日更新したかったのですが、娘が四日前に野良ニャンコを拾ってきまして、ここ数日その世話でバタバタしております。

まだ子猫です。
人なつっこく割と元気ですが、病院に連れて行くと猫ウィルス性鼻気管炎と猫カリシウィルスに感染していました。

薬を飲ませ(ピンセットで錠剤を突っ込みます)軟膏を眼球にグリグリ塗り込み、猫缶をピンセットで食べさせて、湯たんぽ二個入れてダンボールハウスに入れてます。

下痢してるので心配ですが、夜間休日に診療してくれる動物病院はないので、明日まで様子見です。

休日は少し広いダンボールを改造して、トイレを入れてやりました。
すると教えてもいないのに、オシッコ&ウンチをしました。
猫ってすごい!
小さな前足で砂をかいてます。

来た当初は全く水も餌も受け付けず、ガリガリに痩せていてヨレヨレで、もう死んじゃうって思っていたけど、餌は自分で食べてくれるようになり(少量)、しっかり歩けるようにはなりました。

目やにはなくなったけど、鼻水はまだ出ています。

明日は家族みんな仕事なので、昼間は一匹でお留守番。

心配だよぉ。

午前中でも休めれば、病院に連れて行くんですが。
予定では明後日が娘の休日なので、連れて行くつもりなのですが。

下痢してるのでー。
お尻が赤く腫れてるみたいで、それも心配(痛そう)

来週はネコケージ買おうかなぁとは思ってますが、ダンボールの方が暖かそう。



ということで、今日の更新は無理でした。

来週は更新したいです。

ちなみに猫ちゃんはメスの三毛猫で、名前は“もも”です。

顔はちょっとぶちゃいくです。
尻尾が丸くて短くて可愛いです。

幕間のご挨拶〜27〜再開

空色のけもの 3〜『箱庭の中で金褐色の花が咲く』27


お久しぶりです。

実に3年ぶりの再開です。

長らくお待たせして、申し訳ございません。

まずはミリアムの物語を、年内には完結したいと思います。
その後は、『暗闇でダンス』と『まほろば死街譚』を交互に(リンクしてますので)

体調も状況も万全ではありませんが、物語を綴る事を諦めた訳ではありません。
ゆっくりと確実に動きだそうと思います。

またお付き合い下さると幸いです。


月乃みと 拝
 

空色のけもの 3〜『箱庭の中で金褐色の花が咲く』27

 

 ピートがミリアムの手を掴んだ。

強く縋るように――。

 そんなピートに、ミリアムが笑いかける。少し悪戯っぽい笑みだった。

「お前、人の話聞いてないな。言っただろ?ヴァシュアの血は三代目になると消えるって」

「えっ……」

 ピートが拍子抜けしたように返す。そのピートの様子を見て、ミリアムがクスクス笑った。

「ヴァシュアの能力はないって言っただろ?だから、縁(えにし)も結べない」

「あ、ああ……そっか……」

 ピートは合点して、所在なさげにポリポリと頭を掻いた。

「そっか……残念だな……」

 勢いよく懇願してしまった。それを軽くいなされた形になって、少し恥ずかしいような気分であった。そして、強く掴んだ手を離そうとしたが、ミリアムの次の言葉に、その動きが止まる。

「“縁(えにし)を結ぶ”必要はないんだ」

「え?」

 ミリアムの顔から、笑みが消えていた。

「ヴァシュアは寿命が長い。愛する人が亡くなった後、長い長い年月を……自分の半身を失った悲しみに耐えながら、生きなくてはならない。何百年も……ずっとずっと……」

 ミリアムは淡々と続ける。だがその言葉の端々から滲み出るのは、深い悲しみ一一。

「ミリアム……」

「だから縁(えにし)を結ぶんだ。それが耐えられないから。あるヴァシュアが、私にそう教えてくれたんだ。だけどその時の私は、父さまと母さまに見捨てられたと思っていたから、聞く耳を持たなかった。でも今なら分かる」

 ミリアムの手が、離れかけたピートの手を握り返す。

「私だって、もしお前が先に逝ったら……一分一秒だって生き続けるのは嫌だ。耐えられない。結べるものなら結びたいさ、縁(えにし)を……」

 ピートを見つめるミリアムの瞳が、悲しげに潤む。たまらずピートがミリアムを抱きしめようと、空いた手を伸ばした時、ミリアムの表情が一変した。
 ミリアムは笑っていた。先程のような悪戯っぽいからかうような笑みではなく、優しい穏やかな笑顔だった。それを見たピートは、心が落ち着きを取り戻していくのを感じた。不思議な感覚だった。
 ミリアムは癒やし人ではない。だが、癒やし人であった母親から、素質は受け継いでいるのかもしれない。そう思い、即座にピートは否定する。

(優しいんだ。本当にミリアムは優しいんだ。だから俺は惹かれたんだ。そして周りの人も、領民も、世界中の誰もが惹かれる。そんな女(ひと)なんだ)


「お前と別れた後、色々思い出した……」

 ミリアムが淡々とした口調で話し出す。ピートは黙って耳を傾けた。

「辛い事も多いけど、楽しい事も沢山。そして、不思議な事もあった。それは母さまが死んでしまった後の、父さまの奇異なご様子だ」

「奇異?」

「母さまが死んだ後、父さまは総督を辞してずっと私の側に居てくれた。沈んだご様子だったが、酷く嘆く事はなく穏やかに笑顔さえ浮かべていた。周りの者達の目には、悲しみに堪えて私の為に気丈に振る舞っていると、そう映ったのだろうな。だけど何日か過ぎると、周りのその印象が明らかに変わったんだ」

 淡々と語りながら、ミリアムはピートの胸に頭を預けた。ピートはその肩をそっと抱きしめる。

「私は……母さまの亡くなった次の日には、父さまの様子がおかしい事に気づいていた。目覚めた私に“おはよう”と笑いかけた父さまは、背後を振り返りこう言ったんだ……」

 ミリアムが顔を上げてピートを見た。真剣な眼差しだが、何故かピートには少し悪戯めいた眼差しにも見えた。

「“ソニア、ミリーが起きたよ。おはようのキスはいいかい?”」

「えっ?」

 ピートは思わず声を上げた。するとミリアムの唇の両端が僅かに上がる。その表情はますます悪戯めいたものとなる。明らかにミリアムは楽しんでいた。話の内容が、亡き両親との記憶であるにも関わらずである。

「ミリアム?」

 ピートが戸惑いながら呼びかけると、ミリアムはにっこりと微笑んだ。優しい笑顔だった。

「私はそれを聞いて、キョトンとしたよ。父さまが何を言っているのか理解出来なかった。だって母さまは死んだんだ。もういない。なのに父さまは、そこに母さまがいるかの如く、自然に呼びかけたんだ。それだけじゃない。父さまと私の二人きりなのに、母さまが居るかのように話しかけたり、何もない空間を抱きしめたり……奇異だろう?」

 そう訊かれたピートは、頭をボリボリかいて困った面持ちになった。

(それは……つまり……)

「つまりだ。父さまは母さまを失ったショックで、気が変になった。周りの反応もそうだ。“お気の毒にジェルミナ卿は、奥方を失った悲しみに耐えられず、気が触れられたのだ”そう判断して、まるで腫れ物に触るように父さまに接していたよ。かくいう私もそうだ。時間が経つにつれて慣れてはきたが、やっぱり気味が悪かった。私にとっては二人きりなのに、父さまにとっては常に母さまを交えた三人なんだ。奇妙な日々だったよ。だけどね……」

 ミリアムの悪戯めいた表情が、急に真剣なものになる。

「今になって思うんだ。ひょっとしたら父さまには母さまが見えていたんじゃないかとね」

「見えて……いた?」

「おかしく思わないでくれ。あの頃、時々感じていたんだ。ふと辺りに漂う懐かしい香り……母さまの香りだ。微睡んだ私の頬に触れ、髪を撫でてくれた父さまとは違う柔らかい手の感触……あれは母さまだ。母さまは側にいた。目には見えないけど、私の側にいたんだ。そして父さまには母さまが見えていた。見えていただけじゃない。触れる事さえ出来た。それが……それが、“縁(えにし)”じゃないかと思うんだ」

「“縁(えにし)を結ぶ”……という事?」

 ピートの問いかけに、ミリアムは力強く頷く。そして確信めいな口調でこう結論づけた。

「母さまが死んだ瞬間、父さまもまた半分死んだんだ。上手くは言えないけど、母さまは死んで“あちら側の人”になった。そして父さまは半分“あちら側の人”になったんだ。だから父さまにとって母さまは、確かに存在していたんだ。決して気が触れた訳じゃない。それが当たり前の現実だったんだ。だから嘆き悲しむ事はなかった。だって父さまにとって母さまは生きていたんだから。それが“縁(えにし)”なんじゃないかな。長き時を生きるヴァシュアが拠り所にしている“縁(えにし)”……。ピート、この意味が分かるか?」

「え?」

 ミリアムの問いかけに、ピート、は首を傾げる。無理もない。突拍子もない話である。とっさには理解出来なかったのだ。

「つまりだ。“死は永遠の別れ”じゃない。また会えるんだよ。何年後か何十年後かには確実に会えるんだ。ヴァシュアにとっては再会まで途轍もなく長い年月になる。だから“縁(えにし)”を結ぶ。でも人間はそんなに長くは生きない。すぐに会える。ほんのちょっとのお別れだ。だからこの誓いの言葉は間違ってる。“死が二人をわかつまで”じゃなくて……そうだな。“死が暫しの別れになろうとも”に訂正だ。さあ、もう一度誓いの言葉だ」

「死が……暫しの別れになろうとも……」

 戸惑いながらも、ピートはその言葉を口にする。

「愛し慈しみ貞節を守ることを」
 ミリアムが続ける。

「愛し慈しみ貞節を守ることを」

 ピートが復誦する。そして、

「誓います」

 二人同時に発すると、互いの体をひしと抱きしめた。
 他には誰もいない、二人きりの結婚式。かけがえのない時間は、穏やかに過ぎる。
 ふと、ピートは気づいた。いつの間にか、周りがぼんやりと明るくなってきている。


「夜明けだ」

 ピートの胸に顔を埋めていたミリアムが、周りを見回した。明るさはどんどん増してくる。だがヴァシュアの夜明けは、人間の世界より緩やかで薄暗い。そのささやかな明かりの中に、ミリアムが見つけたものはーー。

「ピート!花だ!花が咲いてる!」

 ピートが弾かれたように後ろを振り返る。そこにはミリアムと二人で植えたあの花が10本、僅かに花弁を綻ばせていた。

「花が……開く……ミリアムの花が……」

 咲くとは思っていた。いや、咲いて欲しいと願っていた。それはすぐではないかもしれない。だが必ず咲けと強く願っていた。

(奇跡……かもしれない……)

 子供の頃、自分が救われたのも奇跡。
 ミリアムとの出会いも奇跡。
 こうして結ばれたのも奇跡。

 二人に言葉はなかった。ただ強く手を握り合いながら目の前の奇跡を見つめる。
徐々に明るくなっていく中庭に、決して華やかではないが可憐な花が、金褐色の花弁を開いていく。

 この奇跡の光景を、決して忘れないーー。

 

機種変

スマホに機種変したら、記事の投稿とかちゃんと出来るんだろうか?
もう携帯がバグだらけで限界。
何話か書いてる途中なんだけど、まだ手直し中。
新機種にガラケーないし。
スマホに変えるしかない。
iPhoneとAndroidだと、どちらがいいか。
助け合い掲示板を見たら、スマホでのログインが出来なかったり、記事投稿が出来なかったり、ブログ表示が崩れたり、色々あるみたい。
どうしたらよいか。
今更、他のブログに移るなんてしたくない。
あー、どうしよう(-.-;)

プロフィール
月乃みとさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 12月15日
系 統 普通系
血液型 O型