翠嵐学園生徒会の日常。



〜蒼の絶対君主の朝〜


生徒A「おはようございます会長!」

生徒「「「「おはようございます!」」」」

蒼「おはようー、皆、毎朝並んで待ってなくて良いって言ってるのにー」

生徒B「いいえ!会長を挨拶でお迎えするのが我らの使命ですので」

紫「いや大名行列か!」

黒「毎日毎日ご苦労なこって」

紅「頑張るよねー、会長親衛隊」

碧「ま、だてめがねは俺の嫁だけどね」

紅・黒・紫「「「兄さん!?」」」

会長の登校風景は翠嵐学園のちょっとした名物である。


〜碧の指揮者の午前授業〜


先生「この問題解ける人ー」

碧「先生」

先「お、真尋、解けるか?」

碧「問題が間違っています」

先「何言って…あ、本当だ」

碧「式が成り立ちません」

先「あ、あー、じゃあ次の問題をぼたもち」

紫「解りませーん」

先「…じゃあ昴」

黒「ぐー」

先「、だてめがね!」

蒼「向日葵ー、答えなにー?」

紅「3じゃない?」

蒼「だってさー」

先「お前らいい加減にしろ!生徒会には真面目に授業受けられるやつはいないのか!」

紫「受けてんじゃん、一応」

先「寝てる奴もいるし!」

紅「でも昴はテスト大丈夫ですよ」

先「答え聞くし!」

蒼「だって自信ないんだもーん」

先「しかも教えてもらった答え違うし!」

黒「五月蝿いなぁ(起きた)」

先「答えは5だろうが!」

碧「先生」

先「だから何だ!?」

碧「答え間違ってます」

先「…」

勉強は先生よりも副会長に聞いた方が解りやすいと評判である。


〜紅の数術士の昼休み〜

生徒C「ひ、ひ、向日葵さん!」

紅「なぁにー?」

C「付き合って下さい!」

紅「良いけど…」

C「マジっすか!?」

紅「どこに?」

C「お約束!!違くってですね、好きなんです!俺とお付き合いして下さい!」

紅「え、ごめんなさい」

C「即答!?もう少し考えてくれても」

黒「オイ」

C「ふ、副会長!?何でこんな所に…」

黒「向日葵は俺のだから…手、出さないでよ(ニヤリ)」

C「す、すいませんでしたぁぁぁ!!」

紅「もうー、嘘は駄目だよ?」

黒「嘘は言ってないよ、妹を省略しただけで」

紅「びっくりしちゃったー」

黒「俺に勝てる奴じゃなきゃ認めない」

生徒会室内→

紫「いや、無茶いうなし!!」

碧「良いんじゃないの?虫避けになるし」

蒼「こうして何人の生徒が散っていったことか…」

碧「あの子も可哀相にね」

紫「俺の番に当たった奴のがマシだよね、精神攻撃はしないし」

碧「俺はあくまで穏便に話し合うし」

蒼「俺は個人情報ちらつかせるだけだしね☆」

紫「いやいや、あんたが一番怖ぇわ」

生徒会の紅一点への告白はメンバーがローテーションで邪魔しにいく。
実はこの学園の告白スポットは生徒会室の真下なのだということを、一般生徒は今だに気付かない。


〜紫の魔術師の午後授業〜

紫「うーん…」

先「(お?珍しくぼたもちが真剣に考えているぞ?)どうした、ぼたもち」

紫「先生…実は、悩んでいるんです」

先「質問ならどんどんしてくれて構わないぞ」

紫「でも、すっごくデリケートで重要な問題なんです」

先「(デリケート?)何だ、言ってみろ」

紫「先生にカツラずれてますよって言った方が良いんですかね?」

碧「あ、本当だ」

黒「黙ってた方が面白かったのに」

紅「兄さん気付いてなかったの?」

蒼「流石は兄さん!」

先「な、じ、授業に関係ないだろうが!!」

紫「大丈夫です先生、見事なズレ具合ですから!むしろ芸術?みたいな」

先「フォローになってねぇぇぇ!!」

生徒会書記、授業中にやっていることはもっぱら落書きか先生観察である。


〜黒の執行人の放課後〜


蒼「何かさー、昴がぼたもちと見回り行ってないって新鮮だよねー」

黒「しょうがないでしょ、一応副会長だし、仕事あったんだから」

碧「あははー、助かるよ」

紅「そろそろぼたもちも帰ってくるんじゃない?」

紫「ただいまー」

蒼「お帰…何拾ってきたの、ポイしなさいポイ」

碧「母さん、少しくらい息子の話を聞いてやっても」

蒼「パパ…でも、」

紫「ちょ、聞いて!俺の話聞いて!つかこれ人間だから!」

黒「で、何ソレ」

紅「見回りで見つけた違反者?」

紫「そうなんだけどさー、中々反省しなくってさ、俺の手に負えねぇんだ」

蒼「じゃあ昴の出番だね!」

黒「ちょっと隣の部屋貸して」

碧「ほら、着いてって」

生徒D「…」

バタン

紅「何か反抗的な子だね」

D「ぎぃやああぁぁ!」

紫「な、何だぁ!?」

D「すみません、もうしません、だからそれだけは…ちょ、待っ、いやあぁぁ!!!」

シーン

蒼「え、殺っちゃった?」

紅「そんなはずは…」

ガチャ

黒「終わったよ、ほら」

D「申し訳ございませんでした、これからは真面目に生きていこうと思います、ぼたもちさんにもお手数おかけしました」

碧「え、人格変わりすぎじゃね?」

紫「一体隣の部屋で何が…」

黒「…知りたい?」

全「結構です」

副会長が生徒会室にいる時は隣の部屋で処罰を執行。
ちなみにこの部屋についたあだ名は処刑場である。


〜生徒会メンバーの帰宅〜

碧「よし、確認終了」

蒼「じゃあ帰るぞー」

黒「ぼたもち今日泊めて、飯は俺が作るから」

紅「あたしも一緒に泊まるー!」

紫「おー、じゃあ酒買って帰るかー」

碧「いや、まだ未成年じゃん」

蒼「ねーねー、帰りカラオケ寄ってこーよ」

紫「賛成」

紅「じゃあ行こっか!」

全「おー!!」

皆で寄り道しながら帰る。
よく行くのはカラオケか喫茶店かボーリング。



想像以上に長くなった…。
ごめんなさい。
でも考えるの楽しかったです。