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お兄ちゃんの 幸せ家族計画!

俺は一茶。世にも不思議な6 つ 子の5番目だ。普段は誰か(主に3番目あたり)が何かしらをやらかしてドタバタしている我が家だが、今は他に長 男しかおらず、珍しい平穏な時間を満喫している。

「ねー、一茶」
「んー…?」

あぁ、お茶がうまい。

「俺さ、そろそろ合法的にカ ラ 松を弟に迎え入れたいと思うんだけど」
「ブフォッ」

一気に平穏じゃなくなった。
突然何を言い出すんだお前。

「は?…いや、は?what?」
「だからね、カ ラ 松を合法的に「聞こえてるわ2回も言わんでいい!!」そう?」
「で?何だって?誘拐?犯罪だからやめろよ?いやマジで」
「違うよ、合法的にって言ったでしょ?」
「なんだ、養子にでもするつもりか?」
「違うよ、息子じゃなくて弟に欲しいの」
「…つまり?」
「妹の婿として織田家に迎え入れたい」
「馬鹿なのか?」

何を言い出すんだお前(2回目)。

「無理だろ、結婚とか…いや無理だろ」
「それでね、カ ラ 松にどの妹を推すべきかなんとなく探ってみたんだけど」
「無視か!聞けよ!」


『カ ラ 松ー、ちょっと聞きたいことあるんだけどさ』
『なんだ、何でも聞いてくれマイベストフレンド!』
『カ ラ 松ってさ、可愛い系と綺麗系と格好良い系だとどれがタイプ?』
『??…どれも魅力的で良いんじゃないか?』

『カ ラ 松さ、あの集団の中ならどの子がタイプ?』
『フッ…漆黒の闇をたたえし清らかなる』
『ごめん分かりやすく』
『あの黒髪の子だな』
『黒髪が好き?それとも茶髪?長さは?ロング?』
『そうだな、似合っていれば何でも良いんじゃないか』

『もし結婚するならさ、やっぱ料理できた方が良い?』
『できたら嬉しいな、それにこだわる気はないが…一緒に作ったりするのも楽しそうだ』
『可愛い(真顔)』


「…って感じでさー」
「何してるんだよお前本当に…しかも全 っ然参考にならないじゃねーか」
「つまり3人の誰でもいけるってことだよね」
「なにその無駄なポジティブ思考!つーかあいつらが頷くと思ってんのか!?」
「3人にもそれとなくぼかして聞いてみたんだけど、ニートは嫌だってさ」
「そりゃそうだろ」
「でもさ、就職なんていざとなればどうとでも出来るし、むしろするし」
「もうやだこの長 男!こえーわ!『蒼生君は本当に素直な良い子よねー、お婿さんに欲しいわー』とか言ってる商店街の人達に聞かせてやりてーわ!お前そんなんだから学生時代も


『蒼生君ってさ、本当に優しいよね!』
『まさに理想のお兄ちゃんって感じ!羨ましいなー、紅音ちゃん達はあんなに素敵なお兄ちゃんがいて!』

『『『えっ』』』

『非の打ち所がないっていうかー、ちょっと天然っぽいところも可愛いよね!』
『やっぱり自慢のお兄ちゃんでしょ?』

『あ、あー…』
『えーっと…』
『…』
『『『ソダネー』』』
『いや優しいよ、うん』
『基本はいいお兄ちゃんだよ、うん』
『そう、基本は、うん』
『『『………………………………』』』


…って凄い微妙な顔して答えられるんだぞ、妹達に!」
「やだなー、照れるー」
「褒めてねぇ!こういうとこほんとあいつらと6 つ 子だと思うわ…」
「一茶、ブーメランブーメラン」
「分かってるわ」

誰かこいつを止めてくれ。
うちの中では比較的(重要)常識的でまともなこの長 男はたまに暴走する、主に幼馴染みの次 男関係で。
誰か、といえば…。

「そうだ、碧翔は?兄妹大好きなあいつなら絶対反対するだろ?」
「あぁ、碧翔なら


『絶対嫌だ!可愛い妹達をどこぞの馬の骨に嫁にだすなんて断固反対だからな!』
『いやどこぞの馬の骨じゃないでしょ、カ ラ 松だってば』
『たとえあいつでも嫌だ、認めない!』
『どうせいつかは嫁にいくんだよ?』
『嫌だ!』
『子供か!…でもさぁ、よく考えてみてよ、碧翔』
『?(グスッ)』
『え、何ちょっと涙目になってんの…俺はさ、弟に欲しいわけ、カ ラ 松が』
『うん』
『つまりうちに婿入りして欲しいわけ』
『うん』
『つまりカ ラ 松なら可愛い妹は外に嫁にいかずにうちにいるまま、可愛い弟もできて一石二鳥じゃん』
『…』
『…(流石にちょっと厳しいか?)』
『成る程、そういう考えも…』
『俺碧翔のそういうとこ可愛いと思うよ』


って感じでわりと前向きに検討中」

次 男使えねぇな!!

「…一茶はさー、何が不満なの?」
「え、何俺が我が儘言ってるみたいになってんの、俺がおかしいのこれ」
「カ ラ 松嫌い?」
「いや、いい奴だと思うよ、ちょっと、大分イタい奴だけど、あの6 つ 子の中じゃましだと思うけども」
「でしょ?ねぇ考えてみてよ、基本的にうちの妹達あんま周りに男いないじゃん?」
「本人達だけのせいじゃないけどな」
「今んとこ1番親しいの松 野 家 6 つ 子じゃん?」
「スルーかよ、まぁな」
「その中でもそれぞれが特に仲が良いのは?」

はぁ?特に仲が良いっつったら…

長女→お そ 松(甚大な被害を被る人巻き込み型トラブルメーカー)
次女→一 松(人のことやたらいじってくるSMはっきりしない闇オーラ背負い男)
三女→ト ド 松(人の弱味を握って笑顔でちらつかせてくる悪魔)

「………………………」
「いいの?このままだともう面倒くさいからあいつと結婚するわーとか言い出して、あの3人が義兄と義弟になるかもよ?」
「………………………………………………」
「カ ラ 松、結構良いと思わない?」

「…………お前ってさぁ、やっぱいい性格してるよね」
「ありがとー」
「だから褒めてねぇって…なんだよもうサイコパスかよ…」

でもまぁ、悪魔3人よりは妥協できないこともない、のか…?

「…お兄ちゃんはお前達のそういうとこやっぱ可愛いと思うよ」



余談ですがこのネタでパロとか色々やりたい感じで増えそうなので、カテゴリ専用に作りました。
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