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中指を突き刺す

誰かの作った言葉でしか追体験ができないかのように、いつしか何かを書くことも辞めて普通の人間として生きようと思えるのか。はたまた書くのを辞める前に人生を先に終えるのか。同時に辞めるのか。答えはないけど選択肢は限られている。


飲めないアルコールを飲んだり忌み嫌っていた賭け事に手を出したりして敗退的な人間になろうとも君を好きになることはもうないよ。恋愛において敗れた者は被害者面する権利が等しく分け与えられる。しかし、それは自分へのアフターケアみたいなもので一定数を越えたら加害者側にカウントされることも知っておくべきだ。インターネットの小窓から君が加害者になる瞬間をじっと見ながらぬるくなったハイボールを飲む。就活が終わるまでと言いながら日に日に本数の増える煙草を咥え、唯一残しておいた写真をゴミ箱に捨てた。



一人になった記念に買った指輪はサイズが合わなくて浮いているが世間に何に中指を立てる分くらいにはしっかりと嵌っているので大丈夫なのである。
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