東日本大震災からもう8年か。
あの日、生徒会の用事で体育教官室へ呼び出された。
時間になったので入ってみるとなにやら
先生達がざわついている。
「何事?」
みんなの視線の先はテレビ。
そこに映るのは漁港に駐車していた車や、青いカゴが津波による黒い波で流されていく映像だった。
(カゴが小さく見えただけで、コンテナだったかもしれない。)
今この瞬間に、同じ日本で起きていることとは信じられなかった。
さすがにどの先生も険しい顔をされていて、動揺が隠しきれない雰囲気。
情報収集・今後の話し合いをしに何名かの先生が職員室へ走っていく様子が印象的で。
一緒に呼び出された後輩も言葉を失っていたな
それから1週間以上、
テレビはまるでお通夜のようで
何日も津波と悲しみ嘆く人たちの姿を見ているうちに、絶望感が強くなり軽いうつ状態、すぐに寝付けなくなった。
「今地震がきたら、」
「寝てる最中にきたら、」
「映像と同じような状態になるかも、
阪神・淡路大震災のように建物の下敷きになるかも」
昔、阪神淡路大震災をテーマにした
「地球が動いた日」というアニメを
ビデオテープで見ていたこともあって、
怖い、怖い、怖い
恐怖のあまり寝られなかった。
被災された方のためにボランティアができるわけでもない。多額の寄付ができるわけでもない。
自分のことのように感じる反面、まるで他人事で無関心であろうとした。
(実際被災していないので他人事ではあるけれど。)
多分、脳の仕組みで自分の精神状態を保とうとしていたのかな。
目に飛び込んでくる映像を繰り返し見ることで心を病むこともあるのだなと。
その時から
「自分からは見ないようにしよう」と
決めたんだっけ。
突然家族や友人を喪う辛さは計り知れない
それでも前を向くしかなくて、向けない人もきっと沢山いて。
それでも、少しでも癒えてほしい。
いつ自分達にも降りかかるか分からない
まず体育館や学校、公民館に避難できるかどうか…
聴覚過敏があるから音が響く場所は苦手だから耳栓は必須。アイマスクも買った方がいいか?