顧問と生徒のあれやこれを会話で説明してみた。


「知ってるか?実はこれ書いてるやつ最初は俺を東の従兄弟で織田の幼馴染みにしようと思ってたんだぜ」
「へー、そうなんだー」
「つかこれ書いてるやつとか言うなよ」
「イケメンな従兄弟同士、幼馴染みの影響で生徒会長みたいな設定にしようと思ってたらしい」
「何でやめたの?」
「俺の詳細設定を考えてるうちにあまりに性格が悪くなったからこれはもう雲雀の血筋にするしかないって」
「「「「成る程」」」」
「いや納得するなよ」
「じゃあ黒子が腹黒ドSなのは先生のせいなんだー」
「酷い言われようだなオイ」
「いや違うぞ、それは生まれつきだ、人格形成に俺はいっさい関わってない」
「嘘つけ」
「嘘じゃないさ、俺は小さい頃から子守唄がわりに武勇伝を話して聞かせ、誕生日プレゼントに本を贈ったりとそれは良いお兄ちゃんだったさ」
「ちなみに本のタイトルは?」
「拷問全集1〜殺さずに痛め付ける100の方法〜とか、拷問全集2〜精神を抉る100の方法〜とか」
「武勇伝は?」
「俺の喧嘩人生とか」
「思いっきり関係してるじゃないですか」
「気のせいだろ」

「そういえば紫乃って憧れの人の影響でこの学園入ったって本当?」
「おー、マジマジ、それだけが理由じゃないけどな」
「へー、どんな人なの?」
「あれは忘れもしない、おれがまだ5歳の時だった…」
「何か妙なスイッチ入ったぞ」
「まだいたいけな子供だった俺は不良集団にぶつかり持っていたジュースをぶっかけてしまったんだ」
『てめぇ、どこ見て歩いてんだコラ』
『ご、ごめんなさい…』
『ごめんで済んだら警察はいらねぇんだよ!』
『(不良のくせに警察って)』
『まぁまぁ、落ち着けって、なぁお嬢ちゃん、お兄ちゃん達とちょっと遊ぼうぜー』
『や、やだっ』
『オイコラテメェら』
『あん?』
『いたいけなガキ捕まえて何してやがんだこのロリコン共が』
『うっせぇな、テメェに関係ねーだろ!』
『俺今虫の居所が悪いんだよなぁ…ちょっと遊んでくれよ、なぁ?』
『げっ、こいつもしかして…!』
『翠蘭の死神っ!?』
『に、逃げとけっ!!』
『んだよ、ったくダッセェの…おいお前』
『は、はいっ!』
『もうあんなんにからまれるんじゃねぇぞ』
「…というわけだ」
「その憧れの人が翠蘭学園の制服着てたからここ来たんだ?」
「そう、いやマジ凄かったわアレは」
「で、結局再会は出来たの?」
「それがさぁ、ここの生徒だったってこと以外分かんねぇんだよなぁ」
「(ドードー呼んでるけど、まだ教えてあげてなかったの?)」
「(だってあれ気紛れだし、何か面倒になりそうだし)」
「(もー、ドードーってば意地悪なんだから)」
「(…あれ?翠蘭の死神って確か晶さんの…えぇぇぇ…)」
「会えると良いね」
「おぅ!」
「知らぬが仏、ってやつかな」