映画感想:フェイシズ

話題:最近観た映画

大学四年にして念願の平日休日ができたため、のんびり午後のロードショーを見れるようになりました。
そんなわけで昨日見ました、フェイシズ。

あらすじとしては、女性連続殺人事件の現場を目撃した主人公アンナは犯人に追いかけられ川に転落。そのショックで人の顔が判別できなくなってしまう、そしてそんな彼女に忍び寄る犯人の影…。
的な感じです。

主演は有名なミラ・ジョボビッチ。しかも製作総指揮も務めちゃってます。
さて感想。

劇中でアンナも訴えますが、実際問題こんな状態怖くて仕方ありませんね。
犯人は自分の顔もしっかり覚えているだろうに、自分はそんな犯人に気づくことができず隣で笑っていたとしても気づかないのです。
実際、劇中でアンナは恋人と間違えて犯人とキスします。それを恋人がみてひと悶着あるんですが、ぽかんとした彼氏がかわいそうだった…。しかもこの彼氏そのあと改めてアンナにひと悶着したときの対応に謝罪→それでも君が好きだよとプロポーズ、してくれるんですが、ふられた直後に犯人にトイレで殺されて(彼氏になるために)お洋服とられてトイレの便器に顔突っ込んだ状態で死体放置される、と不憫すぎる人でした。

アンナがなってしまう状態は、相貌失認というもので「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」だそうですが(ウィキペディア参照)、これの描写がこの映画一番の見どころかな…なんて個人的に思います。

言ってしまってはなんですが、この映画は犯人がなんだかんだとアンナといい仲になる刑事さんの相棒ラニヨン君なのですが、それが…見てたら中盤、下手したら出てきてすぐに「あれ?なんかこいつおかしいぞ?」って感じでわかるんですよね…。
この映画の肝である”顔のわからない犯人”っていうのが、ほぼ特定できちゃって…。
アンナと刑事のケレストがいい仲になっていくのを眺めつつ、犯人いつ牙を向くのかなーとしか思えなくて…。
他にも設定については、突っ込みどころ満載だし…。

なので個人的には周囲の人の顔が変わる、および鏡を見ながら瞬きをするたびに顔が変わってしまい恐怖するシーンだと思います。
あ、あと最後のほうのシーンで催眠状態で犯人の顔を見ようとしたときに、自分の顔の前で腕をふるたびに犯人の顔がいれかわるシーン。
それと、唯一顔の判別ができたケレストさん(ただし実際は髭パーツのみでの判別だった模様)が髭をそったことでわからなくなり発生した最後の戦闘シーン。あれは設定うまく生かしたな、と。

それ以外は、主役のアンナさん含め周囲の人物もとくにいうこともなくストーリーもさほど…。
しいていうなら、顔が判別できない!っていってましたが声である程度わからないものなのか…という疑問はありましたが。
なんとなく、本当になんとなくなんですが…「アンナ…あなたって人は…」と思ったり思わなかったり。

実際アンナが最初から自分の状態説明してればもうちょっとなんとかなっただろ!と思ったりしたので…。

ひかりTVのCMですごい気になってたんですが、実際見てみるとさほどじゃなかったかな…。
けれどやはり、鏡のシーンだったり町でパニック起こすシーンだったり顔がぱっぱと変わったりするところは中々アンナの心境がわかる、というか見どころのあるシーンだとは思います。

…あと、個人的に刑事さんは髭そるまえのほうが素敵でした。