2016-12-1 22:11
話題:最近観た映画
お久しぶりです、こんばんは。
今回の映画はMIC(メン・インキャット)
タイトルがにてる…!と思うでしょう、メンインブラックの監督さんが制作したコメディ映画です。
※別にパロディというわけではありません。
実はこの映画の存在を知ってからずっと観ようとおもっていました!そして見てきました!
そんなわけで感想を。いつもどおり、適当なあらすじと登場人物説明です。
現在上映真っ最中な映画のため、ネタバレはいつにもまして注意してください。
〜メン・イン・キャット〜
*あらすじ
北半球一高いビルつくるぞ!と周囲の反応も気にせずがんばる傲慢な社長であるトム。
そんなトムはきたる娘の誕生日のため、しぶしぶ猫を購入。しかし、その帰り道にひょんなことから猫と入れ替わって…!?
事情を知るペット屋から言われた「入院している自分の身体が死んでしまうまで」に無事に戻れるのか…!?
*登場人物
・トム…主人公。×1で現在の嫁・娘の他に、前妻・娘・息子がいる。会社を設立しなんだかんだ経営できてるできる社長?ちょっと(かなり)傲慢。猫は好きじゃない。×1だけど、理由は仕事ばっかりしてたから。浮気じゃない。
・ デヴィッド…トムの息子。前妻との間の息子で、トムの会社で働き中。一人前になって父に認めてもらいたい。実質この映画のもう一人の主人公。いい子。
・ララ…現在の奥さん。元モデル。なんだかんだいいつつトムを愛してる。
・レベッカ…ララとの間にできた娘。猫ほしい!とずっと言い続けてのねばり勝ち。パパ大好きで、パパの発言を丸々覚えられるほどパパが出たニュースの録画を見続ける可愛い子。
・フェリックス…ペット屋。怪しさがダントツ。猫になったトムと話せる
・イアン…トムの右腕だけど、野心バリバリ。ぶっちゃけこいつが元凶。
・ニコール…前妻との間の娘。鳴いているレベッカの写真に「泣き虫」とコメントを付けSNSにあげたりする、性格が最悪に曲がっている娘。あの兄の妹でなぜ。
・もふもふパンツ…トムが入れ替わった猫。可愛い。
*感想
ただただ猫が可愛い映画。
…と思ったら、結構感動できる映画でした。基本はコメディなんですけどね。
この映画簡単に言うと、家族を顧みずに仕事ばかりしていた父親が、猫と入れ替わり仕事もできず家族と過ごすことで家族がどんな思いをしていたか、自分はいったいどんな事をしていたのかと理解し、家族と向き合う話です。
そこに社長の座を狙う男が混ざり、その男の行動で家族ではあるが家族から少し離れてしまっていたかもしれない息子の気持ちも理解したりする。
そんなコメディでありながら、家族愛がテーマになっている映画だったんです。
それでも、家族を顧みずに仕事ばかりしていたと書きましたが、この系統の主人公に比べれば結構家族を見ています。
娘の誕生日を忘れてはいても、気づけば会社の社員にまで何を送ればいいかと尋ねたり、会社で働く息子に手紙と一緒にプレゼントをしたり。
事前情報だとそれこそ、家族なんてしらん!オレは仕事するんだ!とひどい父親像ですが、本編見てみると思っていたよりきちんと父親だったり旦那だったりしている人です。
と、いっても、やっぱり前妻とはそれが理由で離婚してしまっているのでひどい旦那ではありますが。
けど後半でわかるのですが、その当時(前妻と結婚しているとき)の息子の描いた絵から社名を取ったりと不器用ながら愛はあったようなので、やっぱり他の映画の似たような主人公と比較するとだいぶしっかり家族してます。
本来の自分の身体は入院してしまい自分自身は猫になることで、トムは自分が不在の間の家族と接することになります。
最初のうちは「なんで俺がこんな目に!猫なんかまっぴらごめんだ!」と酒を飲んだりトイレをそこらにしたりと妻であるララを困らせ、フェリックスに「去勢させるぞ」と脅されるまで自分の事しか考えず行動をしていました。
ですがそのうち自分の行動を改め始めると、自分が入院してしまい(あげく意識不明)不安になるララや、寂しげにしながらも純粋に父親を待っているレベッカを見ているうちに、自分は家族に今まで何をしてきていたのだろうかと考え始めます。
さらに、トム亡き(死んではいませんが)今会社を乗っ取ろうとするイアンに必死に対抗し父親の会社を、父親を守ろうとするデヴィッドの姿にトムは心打たれていきます。
そうしているうちに、自分の身体が危うい状態になってきたとき、トムはある選択を迫られます。
生命維持装置を外すかどうかです。
本来猫になってしまっているトムにはどうにもできないのですが、その少し前にトムはララに自分は父親なのだと気づかせます。なので、ララを通せばもしかしたらどうにかなったかもしれません。実際トムもララもその時に病院にいたのです。
ですが、それと同時に息子のデヴィッドが悲壮な想いを持って病院を後にしようとしていたのです。
入院している父親のもとに現れたデヴィッドは、自分の力では会社を守れない、というような話など、簡単に言ってしまえば
「会社乗っ取りをとめられない息子ですまない、それでも行ってくる。さよなら父さん」と、その日に完成したビルから飛び降りるような事を言ってトムの背広にあったIDを持ってでていきます。
慌てて追いかけようとしたトムですが、背中では生命維持装置を外すかどうかで母親にトムはここにいるのだと訴えるララ。
ここでララが証明してみせるといきりたっているのに従えば、トムは助かります。でも、そうすれば、息子はビルから飛び降りてしまいます。
ここで、トムは少し考えますがほとんど息子の方に傾いているんですよね。それが結構じんときました。
最初に猫なんて嫌だ!と言っていたトムが「猫も悪くない」みたいなこといって行くんですよ。デヴィッド>人間としての自分を、結構あっさりきめるんですよね。ここ結構大事なところです。
で、このあとストーリーとしては結局デヴィッドはのっとられるのを防ぐ決めてをもっていてあっさりハッピーエンドなんですが。
大事なのが、デヴィッドの最後の言葉!
実は映画の最初は
・トムがへっぴり腰のデヴィッドを連れてスカイダイビング
・デヴィッドはダイビング拒否
・拒否したデヴィッドは飛んで行った父親に「いってらっしゃい、父さん」という
という導入なんです。
それでその後の会社のシーンで、トムが「これお前にやる」といって自分の会社のスカイダイビング用器具と手紙をぺっと渡してるんです。(デヴィッドへのプレゼントはこれ)
ラストのデヴィッドはこれ↑つかってダイビングします。ダイビングするまで、正直飛び降り自殺にしか見えないので本当にハラハラします。(感想)
それでですね、着地したデヴィッドがなんやかんや会社守ってやりとげた際中に、トムが意識を取り戻すんです。(元に戻る)
で、で!それをララからの電話で知ったデヴィッドが、カメラに向かって泣き笑いのような笑顔をうかべて
「おかえりなさい、父さん」
っていうんですよ!!!
つまり、映画の序盤で「いってらっしゃい」といったデヴィッドが「おかえりなさい」ってしめるんですよ !!
これ聞いた時涙がぶわっと出ました(その前からちょいちょい泣いてましたが)
この後にすっかりいいおやじになったトムがにこにこしながらララとペット屋に向かい、死んでしまったと思っていたもふもふパンツと再会するのもいいのですが、すっかり私はデヴィッドに持っていかれました。 (笑)
ララとレベッカとの家族愛をトムが取り戻す(なくなってはいない)事も主軸ですが、実はこの父親に認めてもらいたくて会社で働いていたデヴィッドとの家族愛というのも大事だったんですね、この映画ったら。
猫がにゃんにゃんするだけのコメディだと思っていたので、これはやられました。もうBDが出た暁にはとっとと購入すると心に決めるほど好きになりましたこの映画。
そんな映画なので、 猫だけっしょー?とかはいはいコメディ乙と思ってる方も一度みてくれ!と言ってみます。
メン・イン・ブラック要素求められてしまうと駄目ですが、最近はやりの猫推しなコメディ()という概念は捨てて観てみてほしいなと思います。
コメディですが、長文ずらずら書いた感じで家族愛もいい映画です。
結構上映劇場が限られている映画ですが、機会があれば!
…私が見に行ったときは、夜というのもありますが私・母含めて三人しかいませんでした(笑)