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ベロニカは死ぬことにした

ベロニカは死ぬことにした/パウロ・コエーリョ


(ネタバレあります)


中学生の頃、図書室で見つけてハッとして借りたけど、難しくて断念してた。何年も経ってから思い出して探して買った。今となっては忘れてしまった本もたくさんあるけど、ふと思い出せたのはそれだけ気になっていたからなのかなと。

今でこそこれだけど、中学生の頃のわたしは生命力あふれていて、え?なんで死にたいって思うの?wみたいな気持ちになったのを覚えている。

感動的なタイミングで読めた本は色々ある。この本は「まさに今」とも言えるし、そうでもないとも言えるけど、間違いなく中学生の頃ではないと思った。

海外作品のためか、文章に馴染めなくてぼんやり読んでしまった部分があった。

でも、扱うテーマは良かったなと思った。クワイエットルーム〜の話になるけど、正気と狂気は紙一重だし、必ずしも狂わないなんて、誰にも分からないことなんだと思った。

「みんな」と同じでいることって難しいし、「みんな」と違っていてもそれでいいと思えるようになるのも難しいよな、と思う。
しかもそもそも「みんな」って何?ってなるし。

ベロニカの愛の力は主人公なだけある、周りの患者をも変えてしまう。愛ってエネルギーだ。人間としてほしい力だ。正しく動けば生きたい気持ちに繋がる素晴らしい力。間違って動くことはここでは考えないでおく。


また荒波に揉まれることになるけどそれでも生きていくという気持ちになるのはすごいこと。わたしも思ったり思わなかったり。

正直展開が見えてしまって「まあまあ、そんなものね」と思ってしまった。でも読んでよかった。
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