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一番印象に残ったこと。
最新10巻までまとめ買いして読みました。
気になったので買ってみました。
友達から借りて読みました。
ハンターハンターを読み返しているのですが、改めてゴンは魅力的なキャラクターだなと思います。
一見少年漫画の主人公らしいですが、よく見ればそうではない。もしかしたらどんな悪役よりタチ悪いんじゃないかと思う。
というのも、ゴンは自分の理念、規範に従って行動しています。誰でもそうだけど、ゴンの場合はどんな状況であってもそれを曲げない頑固さがある。
ハンター試験のハンゾー戦然り、GIのゲンスルー戦然り。
どちらも、「この状況で何言ってんだ」と言われてるし、読んでてもそう思いました。ゴンはどんな状況でも「公正さ」を求めてるのだと思います。たとえ自分が相手より弱くても、たとえ理不尽なことを言われようとも、公正であることが大切だと思ってるから、それを相手に求める。…すごい頑固。
そしてそれを守らない人にはとことん残酷になれる。そういう恐ろしさを含んでいると思いました。
ゴンにとっての正義というのも見えてきました。
私が思ったのは、仲間を大切にすること、正直であること、この二つが、ゴンにとっての正義なんじゃないかなと。
ゴンにとって、仲間を大切にするというのは何よりも大切なことだと思います。仲間を守るためなら自己犠牲もいとわないといった姿勢。こういう姿勢を他人にも求めている節がありました。
公正であることと同じように、仲間を大切にしない人には残酷です。
逆に、敵だろうが仲間を大切にしている人は「良い人」ととらえてると思います。正直、嘘をつかない人、こちらも同様に「良い人」。
ゴンのこの規範から外れれば、ゴンは簡単に殺すと思うな…。
GI編まではこの自分の規範で行動してきて、不具合は生じなかったけど、決定的にこれが裏目に出たのがピトーの一件。
蟻編の最初のほうで、カイトが「もしも仲間思いの敵がいたらどうするんだ?」と思っていましたが、後半でそれが現実になってしまった。
カイトを廃人同然にしたピトーは、ゴンの中で完全なる「悪者」でした。
が、コムギの治療をするピトーを見て、それが揺らぎます。ゴンにとっての良い人、正義、が仲間を大切にする人だとしたら、目の前で仲間を助けているピトーは良い人?
ゴンの規範的に言うとそうなるかもしれませんが、ピトーは自分の大切な人であるカイトに危害を加えた張本人。当然憎しみのほうが大きいけど、目の前の行動を見ると…。という感じで葛藤が生じたのではないかと思います。
その後、カイトを治しに行くも、カイトはすでに死んでいるとピトーに言われ絶句。
この段階では、事実だとわかっているけど受け入れたくない、という不安定な気持ちだと思います。
ピトーは自分の腕を治し始めます。ゴンはまだ不安定な状態。だけど、目の前でピトーが約束とはちがう、カイトを治しているのではなく、自身の腕を治している。「やっぱり治してくれないの?…うそつき」というゴン。
ゴンの考える「悪者」がうそつきならば、ピトーが約束を破ったと思われる時点で、今までコムギの治療をするピトーを見て揺らいでいた自分の中での悪者、ピトーが、これによって完全に悪者とみなされたのではないかと思います。
自分の中の規範にあてはめ、ピトーを悪者とすることで、全てをぶつけたのではないでしょうか。
ピトーへの憎しみ、自分がカイトを死に至らしめたのではないかという自分への怒り、いろいろなものをまとめて、ピトーを攻撃する姿はやつあたりのようだと思いました。
それまでのゴンとは違う、直情的なゴンだったと感じました。
性 別 | 女性 |