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おなかすいた

ひまちゃんとこのご飯うまそう。美味しそうな撮り方?がうまいと思う。何かの魅力を最大限に引き出せるって凄いよね。

そろそろちゃんとしたご飯たべたい。引きこもるとこれだからいけんとやん!
冷凍しといた芋と水で腹持ちはする。が、もう嫌だ。野菜たべたい野菜。肉も。米も。
でも明日でいいやって気もしてくる。


何か書きたいです。ただうかびません。
何がいいですか。
既存の僕のキャラでも単発でも、エロでも健全でも、BL百合ノーマルどれでも、組み合わせやシチュエーションだってなんでもいいです。
絵か文かは思いつきしだいですし、どうなっても無責任でいきますがwww
よかったら何か下さい。
コメント欄でウダウダやってます。
続きを読む

いつも見誤る幅よ。

拍手絵に兄達を書いた時から進サイドも書こうと思ってました。が、気がつけば横向に撮らざるを得ない幅に。



なんかね
自分が書いたキャラクターを他の方に書いて貰えるって凄い嬉しいね…!

こういう事書くと、気持ち悪がられるというか調子にのんなって思われそうで今まで書かなかったんですが
前からピャーくんにパロディして貰ったり、底辺さんから月宮絵を貰ったりしてて、その度に何回も何回も見に行ってニヤついていたんですよ。嬉しいわけですよ。
トドメが、グロたんがブログ再開したのでwktkしながら見に行ったら、凄くナチュラルにゆとりや懸賞まで出してくれた事なんですよ。あまりリアクションもなく、もう皆忘れてるだろうなあと思ってたキャラを使ってもらえたこの嬉しさ。


なんていうんだろう、『使ってもらえてる』っていうの?『自分以外の方に動かしてもらえてる』のが嬉しいわけですよ。
ちょっと詳しくこの心情を解説してたらあまりの気持ち悪さに自分でどん引きしてきたので消しましたがwww


あああああんムーニーマン気持ち悪いいいけど嬉しいいいいいいいん
好き好きおまいらちゅっちゅしたい。
あなたの後ろを体育座りでつけまわしたい。
ごらんあの空を 天にも昇るたあ この事よ。

カケルのマント活用法

ことのなりゆきは一つ下の記事のコメント欄。

考えてみた。

id42.fm-p.jp


内定先から7月上旬以来はじめて電話がきました。
配属先の話かなと思ったらまだ未定だとか。
「元気?無事に卒業できそう?」
「あっ、ハイ!!」←凄い元気いっぱいに
「そっかそっかww電話した他の子は、今卒論やってたりするみたいだね。」
「僕はもう提出しましたよ!今は引っ越しの準備をしながらのんびりしてますww」
「よかったあwじゃあ学生最後の時間を楽しんでね。時々やりたい案とか考えててねー」
「はい!!いっぱい考えときます」
「wwwじゃあね、ごめんください。」
「はい、失礼致しますー」


……………


いけしゃあしゃあと僕は……!!!!!!



卒論は去年だしたけど!
単位とれるか凄い不安の真っ只中だよ!!!!

テストの点が足りないだけならお金払えば再試できるけどさ…
というか、テスト自体はわりといけたと思うんだけどさ、
出席危ないのとかレポートの授業が心配なんだ…
レポートだった授業の教授が凄く採点厳しいって後から聞いたんだ…
他学科の授業づくしにしないで手堅くいけばよかったあああああんんんん

やだよおおおおこわいよおおおおお


ちなみに引っ越しの準備なんて全くやってないよ。
部屋も相変わらずきったないよ!

本当、良いのは外面ばっかりだよ死ねばいいのに。


もう着てない服くらいダンボールに詰めてみようかな。

ハヤテ「待たせたな、進!」

「オレの新しい脇を見せてやる!」

今更日和ネタを挟んだ所で、
ムーニーマンののめりこみようは
どうにも隠れないのであった…。―糸冬―

こういう展開も好きです。
でも、ありがちな展開として思い付くくせに、具体的にどの漫画の影響なのか思い当たらない不思議。
多分僕が読んでる位だから、ダイやビィト、今賀ビーダマンあたりかなとは思いますが。
世界はグルグルやスレイヤーズ?
唯一出元がハッキリしてるのは、ピャーくんの所の世紀末兄二人からきたハネルとカケル位ですね。
具体的にどこから影響うけたかを考えはじめたら予想外にモヤモヤしてきた。見たことあるから、あるあるネタとして考えつくはずなのに。


■何故カケルの衣装だけ恥ずかしくないのかと思う

えっ、ちょ、なんでカケルだけなんですか?!!
僕はみんな平等に恥ずかしいと思います。

この方が言いたいのは恐らく、純粋に、
僕のデザインセンスの話なのでしょうね…ええ、分かってますよ…
特に配色センスなんかは、なかなかひどい自覚があります。カケルのグローブなんて、どうしても溝掃除したおばちゃんのゴム手袋に見えるんだよと思ってたんです!あーあ言っちゃったwww
でも他にどんな色が良いのか思いつきもしなくて。

…………


…………………まあいいや…(よくない)

カケル「君、その眼は…!」

「不細工だと笑いたくば笑え。オレは昔からこの眼のせいで…」
「違う!君は…君には、とんでもない力が眠っている!」
「なん…だと!?」
「僕と来たまえ!君の力を引き出してみせる…!」
「オレの……力…!?」


進と出会い改心したハヤテは、進の仲間として旅に同行する。
はじめは自分が闘いをレクチャーする立場だったはずが、進はどんどん強くなってゆく。一方自分は次々に現れる強敵に力が及ばなくなり、進に助けられてばかりで…

しかしある日、進の兄であるカケルに素質を見出されるハヤテ。
コンプレックスでしかなかった色違いの両眼は、なんと魔族との混血児の末裔の証だったのだ!
己の真の力を開放するため、ハヤテは進と別れ、カケルの監修の下修行を開始する。
(文庫本裏のあらすじ風に)

801「とかオイシイよね。古参の仲間のパワーアップ!」
VIP「力のインフレはもはや不可抗力だからな。」
801「その上担当さんみたいな腐った人間に想像の余地を残す『主人公との別行動』…!」
VIP「うっわ」
801「そのための、人気キャラカケルとの組み合わせでもあるんだ。」
VIP「あざとすぎワロタwww」
801「生き残るための知恵と言ってよね。」
VIP「普通に見ていれば熱い展開なのに。健全に楽んでる子供たちの心を躊躇なく汚していくお前が時々マジで怖いわ。」
801「ハハハ、やだな、僕が書くのはあくまでグレーゾーンだよ。見えない部分を受け手によって好きに補完してもらうだけさ。」
VIP「…………」

VIP「なんか、汚いな。」
801「………。」
801「僕は、ハヤテは雑用からやらされると思うよ。プライドの高いハヤテはそれに抵抗と無意味さを感じるんだ。」
VIP「……けどその動きが全て」
二人「実戦に生きてくる!!」

801「www」VIP「wwwww」

VIP「最終調整で、洞窟で竜とか倒すんだよなww」
801「久々にシルエットだけで登場してさ、…ズズーン…『フン…上等だな。待っていろ、進――!』とかいうコマで次回へ続くのwww」
VIP「あるあるwwwwww」

担当「あんたたち楽しそうね。」

拍手有り難うございます

気まぐれでテンプレート変えようとしたら、ブログ上部のHTMLまで変更されてて泣いた。
ランキングへのリンクとか張ってたけど、それが消えたからアドレス分からなくなっちまったよ…
というか慣れないHTMLを探り探りやってやっと出来たやつだったのに…!くやしいのうwwwくやしいのうwww

■チャリ之進
有り難うございます!!あ、今更補足なんですが
(一応ネタバレ注意)

チャリ之進は九十九神的なアレです。もう長いこと色んな人間に拾われ乗ってもらってきて、意思や姿を持つようになったんです。
で、主人公が一人ぼっちなのを知って、はじめは純粋に自分が友達になろうとしました。主人公が名前も声も知らない、坂道で毎日レースをして遊ぶというだけの関係だけで繋がった友達に。
ですが、それでは主人公が満たされない事に気付いたわけです。(主人公がバイト帰りに暗い気持ちで坂道を上っていく場面あたり。)そこから、声を出したり坂道以外で現れたりと、自分のあろうとした「友達」の枠をはみだしながら主人公が人の輪の中に踏み出せるよう力を貸すわけです。
そして無茶をしすぎて消えてしまう、と。

主人公が1日ひきこもった翌日のチャリ之進が言った「昨日はどうした」「…待ってた」は、レースの話ではなく主人公が修理しに来てくれるのを待ってた、会いたかったのに、という事です。
そして、修理されないまま=体のメンテが不十分だった からイマイチ調子も出ずコケたんですね。
その後の、主人公の「こんな傷あったっけなあ…もしかしてイジメ!?」的な場面は、レースで人間の姿をしたチャリ之進が転倒し怪我をしたものが自転車の方にも現れていた、という事です。
私有地のくだりは、チャリ之進の昔の持ち主の一人がそこでチャリを乗り回していたから、道に精通していたんです。

まあ補足の多いこと。


■酸素×水素もあるしイケメン×はげもあるし……の方
恐らく「うわあああ腐女子こえええええ」「やめてぇぇ聞きたくないいい」的なリアクションを期待されてのコメントだったのだろうなと思います。
だがッ!僕の順応性をナメてもらっちゃ困りますぜお嬢さん!
そこに踏み込めというならまだし、色んな人の様々な趣味に理解を示す素振りは僕の得意中の得意とする所なんだぜ。
昨日は流石に取り乱したが、サイヤ人は死の淵に立たされるたび強くなっていくんだぜ…!!
(お前いつからサイヤ人になったんだよ)
(ていうかそんな腐耐性に特化したサイヤ人嫌すぎる。)
■ハネカケ最高です^^^^の人
お前もだ!wwwwww
いつまでも豪傑受けにビビるムーニーマンだなどとお思いなさるな…!

■保存した方
保存してどうするんだよwww

で、でも嬉しい…///
これからも頑張って書くからね////


いつも有り難うございます!
昨日今日とテンションおかしくて申し訳ないです。

変な時間に短時間ずつ寝る習性が

あ、もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、既に拍手絵追加してます。
拍手ってランダム表示にできないんですか。もう少し増やしたいのに。

二人は一応目元を進と同じにしています。ハネルは下まつげ付きですが。


■例の豪傑さん
ふへへ。普通に面白かったなら良かったです!
普通にって所に安心します。
801板とかいかねーから!いかねーから!!

■ちよこたん
ああ、これ布団か! なる程理解できた
わざわざすまんwww

■今更だが一万越えおめでとうさん
有り難う!!
そこで「じゃあもういいか」と投げずにおめでとうと言ってくれた事が僕は凄く嬉しいです。



なんだか良い人ばっかりで全体的に嬉しいな。
本当にありがたい限りです。
気まぐれ迷走浮き沈みが激しいうんこ野郎ですが、これからも宜しくお願いします。

なんか改めて言いたくなったのでwww

拍手有り難うございます!

拍手絵をそろそろ追加したいと思ったんですが、モリモリマッチョのしくみがわからない。
胸筋がほんのりいやらしくなるwww豪傑なのにwwwばかwwwww

他は大体スルーだったのにカケルの支持率おかしいですww
こ、こういうのがええのんか!今後の参考にしま……って似たようなキャラ出しちゃ意味ないだろ!!!!


■カケル×ハネルの人
既に小説的なもの書かせてもらいましたが改めて。
逆じゃなくて!?ねえ逆じゃなくて??!
これだよ!VIPPERが恐れおののくのはこういう強靭な801板住人なんだよ!!
なにこいつのコメントの良識的な感じ!底が見えない!怖いwwwwww
BL研究か…はは、ハハハ

■世紀末のケンシ口ウ総受けサイトあった
おおおおおいこえええええ!!!!!
聞きたくなかった!!わしはそんな情報聞きとうはなかった!!!!
君の見る世界は何色なのかな!!二人ーの言葉で!!教えってーよーー!!ワハハハハ!!!

■腐れババアお前はオレかwww
組み合わせの話しだよね?うん!うん!
こ、これが一般的だよな…!?安心した!
あんな豪傑に囲まれてるのかともうヒヤヒヤしたwww有り難うwwwwww

■あいらびゅー3連発
えっ、えっ!?
あいらびゅーとぅーwwwwww

■グロ子たん
きみ、それはアレだね、キッカケが欲しいと仰ってると解釈して良いんですね。
またグロ子たんの絵みたいです。作れ!!!
擬態してないグロ子たんや絵を是非見てみたい。わりとマジで。

■ちよこたん
わーい参考資料ありがとう\(^q^)/
すげー。白黒だからか分からないけど、どういう構図なのかよくわかんない(アゴさんの方。
リトライ?ハハハ、いつかね!いつか!ハハハ!

■チャリ之進
有り難うございます!!!!
ちなみにチャリを拾ってきてチャリ之進と名付けていたのはマジです。
ただ、友達はできませんでしたとさwww


いつも有り難うございます!!

僕とチャリ之進【完結】



毎日あっという間に駆け下りていた坂道を、毎日競いあっていた男と並んで歩く。
「好敵手と書いて友と読む」という漫画の世界だけだと思っていた関係がしっくり来る事が、何だか愉快だった。

こいつはもう長い事ここらへんに住んでいたそうだ。この坂道から見える風景と風が大好きだと言っていた。


「お前ってよく見ると凄い傷だらけだな。」
「ハハハ!色んな奴に色々無茶させられてきたからなあ。けど、傷こそ男の勲章よ!」
「暑苦しいなあ。」
「なんだと。この傷一つ一つがな、俺の大事な思い出なんだよ。」
これが昔の相棒の尻に押されて将棋倒しに巻き込まれた時の、これが階段から転げ落ちた時の……と傷を見せながら力説してくる。

「それでこれが、…お前とレースやってコケた傷。」
左腕がザリザリに削れた痕。
「うわ…。痛くない、それ。」
「痛くなんかねーよ!寧ろ見てると楽しかった記憶ばっかり蘇るから、治ってほしくないね。」
「……変な奴。」

そろそろゴールにしていた国道との交差点が見えてくる。

「僕さ、あれから馴染めなかったバイト先にすっかり受け入れられてさ。ちょっと毎日が楽しくなってきたんだ。本当にお前のおかげだよ。」
「やったじゃん。俺も体はった甲斐があるってもんだ。」


「…………あのさ。お前、名前は」
「俺!ここを離れる事になったんだ!」

「……」
「だから、今日が最後のレースだ。」

チャリ之進はゴールの交差点を指差す。
「たまには自分の足で走ってみようぜ。」
「…うん。」
「互いに一勝一敗。泣いても笑っても最後の勝負だ。」
「お前みたいなオンボロには負けねーよ。」
顔を見合わせ、ニヤリと笑いあう。


坂の終わり、最後の直線を僕達は走った。
抜きつ抜かれつ、大接戦。
短く速い呼吸音だけが、二つ。

僕はスパートをかけ、僅かにチャリ之進を引き離す。
「…なあ!………なあ!!」
背後から声がする。
「はっ、はっ、…なんだよ!」


「お前と会えて楽しかったぜ!!」


背後の声が遠ざかっていく。
「えっ」
思わず足をとめかける。

「止まんな!前向いて走れ!」
「……!!」
こみ上げてくるものを必死で抑え、走り続けた。


「今まで本当に有り難うな、相棒!」
「ぼっ、僕こそっ!!!」

タン、と交差点前の線を飛び越す。
僕の、ゴールだ。

「チャリ之進!!」
振り返ると、そこには誰もいなかった。

「……………」


荒れた息もそのままに、僕は大きく手を振った。
僕が相棒と走り抜けた 長い長い坂に向かって。



おわり

#################

ベタでいいんだよベタで。
青春したかった。

僕とチャリ之進C


奴の自転車と僕のチャリ之進が車輪に巻き込まれ、車は出せなくなっていた。
立ち往生している所に僕が駆けつけると、車からすぐに身元が割れると観念したのか泥棒は大人しく捕まってくれた。
社員さんや先輩が追い付きやっと肩の荷がおりた時、さっきの坂の男を思い出した。
吐血なんて初めて目にした。しかもあれは、内臓が潰れでもしなきゃ出ないんじゃないかという量で。
「――ッ!!!」
僕は弾かれたように斜面を駆け上った。
「おい!おい!!大丈夫か!?急いで病院に……、………えっ、」

そこには誰もいなかった。
自力で病院に行こうと移動したのかも知れないと周辺を探し回ったが、全く見つけられなかった。

「おーい!!何してんだ、戻るぞ!?」
「あ……は、はい…!」
いないものはどうしようもない…。
僕は何度も何度も振り返りながら、その場を去った。




「いやあでもよく追い付いたよね!!車に追い付くとかマジで凄いじゃん!」
「君みたいな内向的なイメージの人間が一人で取り押さえに行くなんてね!見直したよ!」
「な、内向的、ですか」
「ワハハハハ!すまん、口がすべったな!いいや君は勇気ある青年だよ!」
「あ、……へへ。」
「毎日あの坂を往復してるからそんなに速いの!?」
「てかメアド交換しよーよ」
「明日新聞の隅にでも載るんじゃね?」
「…………、」
「…………、」

その日は僕が泥棒を捕まえた祝い(?)に飲み会が開かれた。
初めて真ん中にいる。皆が僕を見ている。僕の頑張りが認められた。
「ははは…!」
素直に嬉しかった。



チャリ之進の残骸を、店長が軽トラに乗せて運んでくれた。
「流石に修理じゃどうにもなあ。元々結構ガタがきてたんだろ?」
「ええ、まあ…。」
「新しいのを買えば良い。何なら表彰って事でウチから出そうか?」
「…………、…………………。」
「…そんなに気を落とすなよ。こいつだって役に立てたんだ、良かったと思ってるさ。」
「………そう、でしょうか。」

業者に引き取られていくチャリ之進を、僕は見えなくなるまで見送った。





「…………あ。そうだ、もうチャリ之進ないんだっけ。」
バイト先まで歩いていくのは億劫だった。しかし仕方がない。
早めに用意をし、家を出る。
見慣れた風景の流れが信じられない程遅く感じて、喪失感を覚えた。
突然の、不本意な別れだった。
「………自転車ごときに何執着してんだろ。いい加減気持ち悪いか。」


「誰が気持ち悪いって?」

顔を上げると、いつもの坂の男。今日は奴も徒歩だった。

「お前…、お前………」
体を心配するべきか、この前のお礼を言うべきか、チャリ之進の事を責めるべきか。どれも同じ位僕には重要で、真っ先にどれをするべきか迷って思わずつっかえた。

「俺なら大丈夫。それから、この前はごめん。」
「あ……う、うん。」
「たまにはいつものゴールまで歩いてみるか。俺、一度お前とゆっくり話したかったんだ。」
「…わかった…。」

僕とチャリ之進B


「……あれ…こんな所ぶつけたかな…」
チャリ之進を修理しようと屈むと、見覚えのない傷やへこみが増えていた。
……もしかして、イジメか?
パンクまでやるとあからさまだから、蹴ったりとか。陰湿だ。
一人で被害妄想を膨らましながら修理をしていく。次第に無心になり、修理が終わる頃には、誰もそこまで僕に関心を持っているわけがないと気付いた。

どちらにせよもの悲しさが残り、嫌だった。

「………お前もいよいよヤバいな。」
僕もいっそ、役目を終えたお前と一緒にスクラップになりたいよ。



いつもの坂道に、奴はいなかった。昨日の転倒でどこか痛めたのだろうか。
心配しても、僕は奴の名前も住所も知らなかった。
奴のいない坂をゆっくりと下る。頬を染めた街並みが目下に広がり、僕の寂しさを助長した。



「あ…!お金!!」
「えっ、ちょっとやだ、あの客!?」
突然バイト仲間が騒ぎ始めた。尋常な様子ではなかった。
「泥棒よ泥棒!!高額商品ばっかり詰めてそのまま車で出て行ったの!!」
「はあ?!何してんだよ!く、車…車まわせよ!追いかけろはやく!」
「車は店長が乗っていってるってば!!」
「全員で騒いで持ち場はどうすんのよ」
「おん前、今はそれどころじゃ」
「……………!」
「…………!!」

阿鼻叫喚といった状況だった。皆取り乱し、口論まで始まっている。

「あの、僕いきます…」
はあ?といった表情で全員が僕を見る。
「僕、自転車ですけど速さなら自信があります。車、追いかけるんで、加勢して下さい!」


「ハアっ、ハァ、ハァ、ハァ…!!」
バイト先からしばらくの道は一本道。更に私有地の山をぐるりと迂回しないといけなかった。突っ切る事も出来るのかも知れないが、それでもし行き止まりだったらと考えると無茶は出来ない。
全力で漕ぐが、やはり流石に無理だったか…

「急ぎか。」
私有地から、いつもの坂の男が姿を現した。
「ハッ、ハッ……お前、」
「あの車だろ。付いて来い!」

自転車を漕ぐそいつの後を追う。
私有地の道は整備がなっていないどころか獣道じみていて、途中何度も石や何やにぶつかった。ゴトゴトと段差に体が上下する。
「付いて来れてるか!?」
「な、なんとかッ!」
「おい、先回りできたぞ!!ここを下れば丁度追い付く!」

そこは急斜面だった。
とても自転車に跨ったまま下りるわけにはいかない。転倒せずとも、車の前に飛び出す事になる。
かと言って恐る恐る降りていたら間に合わない。
「な、そんな無茶…」
「バカ、どけ」
オロオロする僕を突き飛ばし、そいつは自分の自転車と僕のチャリ之進を道路へ向かい投げ落とした。
「あ………!!!」

二台は勢いよく斜面を駆け下り、泥棒の車の前へ躍り出た。

ガシャアアアン!!!

完全に事故の音だった。
「お前…!お前!!」
思い入れの深いチャリ之進を投げ落としたそいつに掴みかかろうと振り返る。
「がはっ…!」
突然そいつはボタボタと血を吐き出し、うずくまった。
「えっ!?だ、大丈夫…」
「はやく行け!せっかく足止めしたん、だ!」
「うわ、うわわ…!!」
僕は再度突き飛ばされ、斜面を駆け下りる形になった。

僕とチャリ之進A


スピードを出しすぎてもいけない。なにせカーブのきつい山道だ。スピードと体重のかけ方を、うまく調整する技術が肝になってくる。
いつもながら大接戦。
内側をとられ、焦って僕はつい踏み込みすぎた。
「ッうわ、」

ガシャーン…!

派手に転倒する。
「ッッつぅ〜〜…!!」
ムクリと起き上がると、奴は遥か先にいてこちらに手を振りながら行ってしまった。
「クソッ!!………あ。」
横倒しのチャリ之進に駆け寄り起こすと、ハンドルが削れてささくれ、ライトは欠けておかしな向きになっていた。
「あちゃー。」
老体に悪いな、チャリ之進。
そうつぶやきながら再び坂を下った。



バイト先で、出来立てほやほやの傷を指摘される事もなかった。ああそうだ、誰も僕なんて意識して見たりしない。
楽だと言えば、そうだ。
下手に話をふられたりイジられても、僕は上手に返せやしない。妙な間が出来、空気が白けて、「ああやっぱりな」という態度を取られる事はとても辛い。
…それがないだけ幾分とましなのかもしれない。
だがどちらにせよ辛い。
無関心とは、お前なんか居ても居なくても変わらないよと囁かれるのと同じだった。

「ハァ、ハァ、……ッハァ、」
すっかり暗くなった坂道をチャリ之進と上る。
行きは楽だが、帰りはきつい。坂道ならば当たり前の事のはずなのに、今日は何もかもが嫌な事に感じてムシャクシャした。
チャリ之進の修理をしなくてはと思ったが、やる気が出なかった。明日はバイトも休みだし、と結局丸1日部屋に引きこもって過ごした。
チャリ之進も勿論そのままだった。



「……昨日はどうした。」
坂道で奴が待っていた。初めて声を聞く。
「バイトがなかったんだよ。待ってたのか。」
「…待ってた。」
これまでにも週に2日は休みだったのにおかしな話だと思ったが、その寂しげな声に、何だか申し訳なくなった。
「……悪い。」

「良いさ、約束していたわけでもなし。…それより。俺が一勝だな。」
ニヤリとそいつは笑う。
「すぐにその鼻へし折ってやる。」
僕もニヤリと笑い返し、再びペダルを漕ぎ出した。


「おい、お前!一勝したからってハンデのつもりか?」
そいつは明らかにいつもと調子が違った。僕に簡単に内側をとらせ、走行も安定しない。
「チッ…!う、うわっ」
やや後ろでよく見えなかったが、音で分かる。奴が転倒した。一昨日の僕のように派手に。

「おい大丈夫か!?」
チャリ之進をとめて振り向くと、不機嫌な声が飛んできた。
「いいから行けよ!今日はもう俺の負け確定だろ!バイト遅れるぞ!!」
「なんだその言い種。人が心配してやったってのに。そんな風だから転ぶんだよ、ざまあみろー!」

時間がないのは事実だった。
「ざまあみろ」は少し言い過ぎたかなとも思ったが、まあ本意でない事くらい伝わっているだろう。
そのまま僕は坂を下っていた。

【創作小説】僕とチャリ之進@


「うおっ…やっべ、ダラダラしすぎた!」
僕はいそいそと自転車にまたがる。
ここからバイト先まで、長い山道があった。
「今日も頼むぜ、チャリ之進。」


―ぼくとチャリ之進―



チャリ之進は僕が拾った不法投棄の自転車だ。
随分ボロボロだったが、お金もないフリーターの僕は、徒歩より速く進めばそれで充分だった。
汚れを拭き取ると、思った以上にきれいな赤が現れた。それが妙に嬉しくて、気がついたら徹底的なメンテナンスまでしていたのだ。
こうなるともう完全に愛着がわいて、「チャリ之進」という名前までつけて可愛がっている次第である。
こっちで一人暮らしをはじめたは良いものの、特に夢もなく、バイト先でも馴染めず、バイト以外はいつも一人でテレビやネットを見ながら徒に過ごしていた。
チャリ之進いじりとサイクリングは、そんな僕の唯一の趣味になった。

「………やっぱ、お迎え近いんじゃないの?」
ガタガタときしむチャリ之進。
どんなにネジをきつくしめても、段差のたびにボディがバラけそうになる感覚が伝わってきた。
チャリ之進は相当古いようで、いつ壊れてもおかしくはなかった。



見晴らしの良いカーブ道。前方を走る自転車がある。
「――――今日もいやがる…いくぞ、チャリ之進!」
僕はペダルをグイと踏み込んだ。

下り坂はスピードが出る。
あの日も、僕はそれにまかせて気楽にこの坂道を下っていた。前に同じく自転車を漕ぐ男がいて、僕は何気なく追い越したのだ。するとそいつは少しスピードを上げ、僕を追い越し返した。
再び目の前を走りはじめたそいつを無性に邪魔に感じ、僕もまたスピードを上げて。
…こうして坂の終わりまで僕らは抜きつ抜かれつして、勢いそのままに別れた。
これが奴との始まりだった。

車どころか僕達以外はめったに通らないこの道。それなのに僕達は毎日のように遭遇する。
奴の自転車もチャリ之進と同じ型で、こいつはもう、チャリ之進達が与えた宿命なのだと思った。
これまで毎日同着。この決着がつくまでは、ガタガタのチャリ之進も成仏できないのだろう。

ハネルとカケル【ジャンプ進、文】

「うわあああ!!『迅雷』だああ!!!」
「ギャアアア!!」「ひぃぃ…!」
「ヒャッハアアーー!!どけどけ!ブチ殺されてぇのかァー!!」
「隠し財産もあんだろォ!?言え!さっさと吐かねえと小指から切り落として―」
「お助けええ…!!!」


「…………。」
「兄さん。ここまでしなくても。」
「…ああいう汚いブタ共には見せしめが必要だ。この事もまた世界に響き渡るだろう。」
「圧政に苦しむ人々を助けるだけなら、他にいくらでも方法が」
「だから貴様は甘いのだ!カケル…絶対的な正義とは何だ。…力だ!!勝った者だけが正義になれる。今どう言われようと、勝ち続けた者だけが後世に評価される資格を持つ事を忘れるな。」
「………はい。」

兄さん…
本当に勝ち続けた人間なんてこの世にいるのだろうか。僕はそんな人間を知らない。
…こんな事を言えば、ならば俺がその初めての人間だ、とあなたは言うのだろう。
兄さん、僕は怖い。
あなたは今、空気を入れ続けられている風船と同じだ。
どんどん巨大になっていくその実、あなたは張り詰めていく一方で。いつどんな刺激で破裂し無くなってしまうか、僕は怖くて仕方がないのだ。

「うわあああん…!お母さん、お母さあん…!」
「待ちやがれこのガキ…あ……ハネル様…!」
「………何をしている。」
「あっ…これは、その、ちょいとした楽しみというかギャアア!!」
「………捕らわれた村人には手を出すなと言った筈だ!!お前らもだ。規律を破ればこうなると目にやきつけておけ!!」

「ひっく…ひっく……」
「…怪我はないか。」
「いやあああ!!!近寄らないで!!!お母さん!お母さああん…!!!」

「………。」

「兄さん、」
「カケル。お前が世話をしてやれ。住んでいた村を聞き出し、送り届けろ。」
「ひっく、ひっく…」
「…………………。」


僕は知っている。
兄さんはとても優しい男だ。…昔から、ずっと。

「…ひっく……」
「大丈夫、もう怖くないよ。」
「………。」

ただあまりに真っ直ぐで、あまりに不器用で。
あなたはその大きな背に、一体いくつの傷を負ってきたのだろう。

「あの人はね、君を助けにきたんだ。君を、お母さんの所へ帰してあげるんだって。」
「本当に…!?」
「ふふ、そうだよ。」
「おじちゃん!!有り難う!!!」

「…………フン…下らん事を吹き込む暇があるなら、さっさと他の村人も連れ出してこい!」
「はい、兄さん。」


僕しかいない。
僕は、身命を賭して、この強く儚いハネルという男を支えていかねばならないのだ。



こんな感じっすか!!
拍手でカケル×ハネルときてレベル高すぎだろJKと思いながら書き始めたら、
かなり序盤からすっかりBLを忘れてマジ書きしてましたwww
敵も味方も熱い思いが交差するんですよ。ね。

801「ファンタジーやバトルって書けない?」

801「思い切って王道の冒険バトル漫画を始めたいんだ」
VIP「王道っていいよなwwwマルチでヒネた主人公はゆとりに悪影響だ」
801「そういうのに憧れはするけどねーww主人公は熱血少年のススム。世界を旅してるんだ。」
VIP「ほう」
801「ライバルは厨二が好きなちょい悪孤高の黒マントで、魔法をつかうんだ。」
VIP「で、バトル後は仲間兼かませ役、だろwww」
801「そうそうwwwwwwで、実はススムに生き別れの兄がいてー」
VIP「終盤に熱い闘いを繰り広げた後、共闘してラスボスを倒す!」
801「分かってらっしゃるwwwwww」
VIP「勿論よwwwwww」


二人「テンション上がってきたwww」


担当「あ、なになにー新しい漫画?…えっ、また方向を大胆に変えたわねー。」
801「そろそろ二人で心底楽しんで書いても良いかなと思いまして。」
VIP「しばらくホモはいい。」
担当「ふーん…。あら、あたしビジュアル的にこの青髪×黒マントねwww黒マントはヘタレ総受の匂いが」
VIP「お前帰れよ」



801「―――――で、ここで見開きいっぱいに、押し寄せるモンスターの大群がッ!!」
VIP「てめぇぇえ!!!!口だけだからって好き勝手言いやがってえぇぇええ!!!!!」
801「頑張れww」
VIP「ぬぅおおおおお!!!!!!」


とかね!
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