栄養バランスの良い食事を摂るのも立派な育毛です。
髪の毛の健康には様々な栄養素が必要となるからです。
では髪にとって必要な栄養素は何かと言いますと、いろいろありますが、注目したいのはビタミンCです。
育毛にとって、タンパク質や亜鉛が欠かせないものだということは、よく知られているのですが、各種ビタミン、特にビタミンCも大事な栄養素です。
ビタミンCの働きは多岐にわたります。
他の様々な栄養素の吸収、代謝に関わりますが、髪を丈夫にするコラーゲンの生成にも関与しますし、強力な抗酸化作用もあるのです。
こういうビタミンCの作用はすべて、育毛に欠かせないものと言われていますし、カルシウムや鉄などミネラル類の吸収を補助し、身体の免疫機能を高める働きも持ちます。
ビタミンCを含む様々な野菜や果物をしっかり食べるようにし、また壊れやすい栄養素ですから、サプリメントから意識的に摂ると、不足の心配をしなくて済みますね。
一般に、発毛や育毛の促進に効果的とも言われるたんぱく質の一種である成長因子は、グロースファクターと呼ばれることもあります。
毛母細胞の活動が旺盛になるよう働きかける、ヘアサイクルを好調にする、血の巡りを促進するなどといった効果が見込めます。
成長因子を毛穴に注入するという治療を実施しているクリニックもあります。
さらに、成長因子の合成された育毛剤も販売されています。
育毛のために頭皮マッサージをするときは、椿油を取り入れてみるのも良いでしょう。
オレイン酸を多く含む椿油は、アトピーや敏感肌でも使える低刺激オイルとしてすでに多くの出荷実績があります。
頭皮を軟化させる効果があるほか、潤っている状態を長時間キープできるので、むしろ過剰な皮脂の分泌を抑えるなど、頭皮の健康にとっては良い効果があります。
肌が過敏で必要以上に多くの角質が再生されてしまう人がいますが、そのような地肌を改善する効果は高いです。
オレイン酸は自体が酸化しにくいうえ、肌に悪い過酸化脂質の生成を抑えるため、育毛剤などの効果が出やすい状態に近づけていってくれるでしょう。
忙しくて時間をとれないときには、マッサージではなく、トリートメントとして利用するのも効果的です。
乾燥時のドライヤーの熱から髪を保護し、スタイリング剤を使用しなくてもまとまりやすい髪になります。
薄毛や抜け毛が最近、急激に進んでいるような気がして、困惑しているという人は、一度、ビオチンの欠乏を疑ってみてください。
ビタミンB7という名前も持っているビオチンは、水溶性ビタミンの一種とされます。
タンパク質の合成に関わり、アミノ酸の代謝を補助する働きを持つので、不足によって抜け毛や白髪の増加に、驚くことになるでしょう。
理由は、毛髪がタンパク質によって構成されているということ、更にそのタンパク質は、20種類以上のアミノ酸で構成されているからです。
ですから、タンパク質やアミノ酸の働きに、欠かすことのできないビオチンの欠乏は、毛髪の構成材料不足につながり、大ダメージを受けるでしょう。
育毛にとって、これ程大事なビオチンですが、実は腸内細菌叢でも作られており、常識的な食生活をしていれば不足することはないはずです。
ですが、あまりにも偏った食事を繰り返したり、また、抗生物質で腸内細菌叢に悪影響があったりすると、不足することもなくはない、ということなので心当たりがある場合は、改善してください。
ビオチンは卵黄やレバーなどから摂れますし、サプリもあります。
もし女性の方なら、ホホバオイルの名前に聞き覚えがあるかもしれません。
メイク落としやスキンケア用品として有名なこのオイルは、実は頭皮ケアにも役立つのです。
砂漠地帯で採れるホホバの種子から抽出されたホホバオイルは、皮膚への浸透率がとても高いのです。
この特徴のため、油っぽくならずに余分な皮脂の分泌が抑えられ、頭皮の肌トラブルを予防します。
もちろん、頭皮の環境が髪の毛の質を左右するので、育毛にも役に立つことは間違いありません。