一人で面倒なことなくできる抜け毛対策は、日々行っているシャンプーの仕方を見直すことです。
湯船に浸かってじっくりと身体を温めてシャンプーは頭皮の毛穴が開いた状態で始めること、シャンプーを使用し始める前にお湯洗いで入念に頭皮の皮脂を落としてしまうこと、シャンプーの際には爪を立てずに頭皮を傷つけないようにやさしく洗うのがコツです。
今まで述べたことは抜け毛予防になるだけではなくて、育毛治療をしていく上でも重要になってくる話です。
何気なく行っているケアが、本当は育毛や養毛にとって悪い結果を生んでしまうことがあるのです。
例を挙げると、いち早い結果を求めて使用方法に書かれている量などを無視して市販の育毛剤などを塗布してしまうケースです。
いっぱい使えば効果的というものではありません。
それに、中味によっては限度を超えた使用は頭皮トラブルの引き金になるケースもあるのです。
生活習慣が悪い状態を続けていると抜け毛の進行を早め、毛根が大きなダメージを受けてしまうと、それだけ育毛剤の効果も薄れます。
薄毛対策として育毛シャンプーや育毛剤を使うことを考えているのでしたら、いままでのライフスタイルを見直して、改善できるところだけでも変えていきましょう。
とりわけ大事にしていきたいのは食生活と睡眠です。
仕事で家にいる時間が限られていて睡眠時間を増やせないという人は、朝起きるまで良質な睡眠を維持できる環境を整えることから始めてみませんか。
3食を他人任せにしている人は、寝起きや入浴後にコップ一杯の水を飲む習慣を追加するなど、はじめの一歩を踏み出してみることが大事です。
昔からドカ寝・ドカ食いは病気の元と言われたものですが、睡眠も食事もまとめて摂ることはできません。
平日の睡眠と栄養の底上げを目指しましょう。
偏った食生活と寝不足はまさに薄毛・抜け毛のための習慣のようなものですから、少しでもマイナス要因になるようなことを減らしていきましょう。
なかなか自分でコントロールすることは難しいかもしれませんが、健康に気をつけたいからと周囲に説明し、理解と協力を得ていくことも、助けになるでしょう。
生活習慣が悪いままの状態で育毛薬の効能を満足に得られるかというと、正直言って難しいことだと思います。
マイナスの上にプラスを重ねることで、いくらかの効果が得られるとしても、トータルでマイナスが多ければ、もったいないことだと思いませんか。
どうしても育毛においても停滞期があるという面ではダイエットと共通する部分があります。
ヘアサイクルは髪の一生とも言えますが、成長期、停滞期、退行期の3期に分かれていて、停滞期の期間は長ければ半年です。
停滞期では変化が見られずについ憂慮してしまうでしょうが、その後に来る退行期を乗り越えて新しい髪が生えてくるのは治療成分の浸透した毛根です。
そこから初めて効果が感じられるようになってきますので、粘り強く待つということが大事です。
育毛には適切な栄養の摂取も必要です。
中でもたんぱく質、亜鉛、ビタミンB群の3種類が、健やかな髪の成長のために重要な栄養素です。
たんぱく質の場合、これはアミノ酸で構成されているのですが、このアミノ酸が髪の毛の大部分を占めるケラチンの素になります。
そして、アミノ酸からケラチンを合成するために亜鉛を十分摂取する必要があります。
ビタミンB群は髪の毛を作る毛母細胞の働きを強くします。
たんぱく質は豆腐などの大豆製品に、亜鉛は牡蠣に多く含まれ、また、ビタミンB群の場合はレバーまたは緑黄色野菜などの含有率が高くなっています。