今のところ、育毛用の治療薬として厚生労働省から認可を得ている薬というのは、ミノキシジルとプロペシアだけなのです。
プロペシアは内服薬として販売、外用薬として販売されているのはミノキシジルです。
内服する仕様のミノキシジルもあります。
しかし、現在日本ではまだ薄毛治療薬として認可されていないので、基本的な入手手段としては個人輸入となるでしょう。
細胞再生因子などとも呼ばれるグロースファクターは、育毛に大きな効果があるとされて、育毛剤に使われたり、頭皮に注入することで髪の再生治療に用いられたりしています。
これを利用した方法は、男女関係なく、薄毛改善に高い効果を示すことがよく知られるようになり、利用者も増えています。
起こりつつある薄毛が、発毛に関する再生因子の不足による、というところに要点を絞り、その不足分を補給するという方法で薄毛を改善させます。
グロースファクターを使った毛髪再生法は、発毛効果の高さで知られており、また治療を受けた人の満足度も高いのですが、治療を中断すると効果がなくなってしまうので、継続が必要となります。
そのため、費用が高くついてしまうというのが、この療法のデメリットと言えるでしょう。
全ての育毛器具が万能という訳ではありません。
中には、髪の毛が増えるどころか、まれに、髪の毛が抜けてしまうということもありますので、注意が必要です。
なんと、万能に思える器具の中には、使えば頭皮を守るのではなく、反対に傷つけてしまうものすらあるということが喚起されています。
育毛器具は、衝動買いなどせず、買う前には、その器具の特徴や、実際の使用者の声など理解し、知っておくべきです。
お金も髪の毛も後悔してからではどうにもなりません。
亜鉛は育毛のために必要不可欠な栄養素です。
亜鉛不足が薄毛をもたらすこともありますから、日頃の食生活で意識して摂るようにしてください。
亜鉛を含む食材というと、納豆や海苔、牛のモモ肉などがありますが、意識的に摂ることができなければ、サプリで補うという選択肢も考えられる一つの手です。
亜鉛のほかにも鉄分やビタミンE、タンパク質なども薄毛の予防として非常に重要な役割を担っています。
発症要因を考慮すると、AGAの症状は思春期を過ぎた人なら発症してもおかしくありません。
何歳以上の薄毛をAGAとして扱う等の特に決まっているわけではないのですが、中高生で薄毛のために来院した患者さんでも他のどの原因よりAGAの疑いが強いケースもあります。
とはいえ、薄毛の要因は他にもストレスや皮膚炎などがありますし、確定するには専門の病院で診てもらうことが大事です。
また、現在の二大AGA治療薬といえばミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)ですが、後者は抗男性ホルモン薬であり未成年への使用は禁忌とされていることから、20歳未満の患者さんには処方されません。