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小ネタ(臨也とヨシヨシ)。それからアンガスさん

とゆうか、多分いつか本ネタになるお話の一部分な感じ。
いつ書けるかは、謎(笑)。
とりあえず、場面場面を抜き出し。
と思ったら普通に長い。あ、かわいい三好は存在してないよ。五才児(見かけだけ)だよ。
三好、他の人には限りなく純白に近い灰で、臨也には限りなく灰に近い白。だといいなあって(笑)。






見覚えのある白いパーカー、そして制服。しかしそれらは全て身に余る大きさで、かろうじて幼子の身体を覆っていた。
目一杯までベルトは短く調節されているようであったが、それでも鞄は幼子の膝辺りまで垂れており、走るたびに揺さぶられては幼子の腿や膝裏を叩く。何かを探して必死で走ってる幼子は気付いていないようだが、積み重なる衝撃で鞄の当たる箇所は赤くなっていた。痣になるのは時間の問題だろう。
更にはその足元が素足であることを見て取り、漆黒を身に纏う青年は苦い笑みを口元に刻んだ。



「――ねぇ、ちょっと待ちなよ」
呼び掛けると同時、前から走ってくる小さな身体を問答無用で伸ばした片腕に確保した。そのまま抱き上げて顔を覗き込めば、幼子はつり目がちの大きな瞳をまんまるに見開く。
その目も。赤みを帯びた癖っ毛も。青年の記憶にある面影が重なって、苛々した。
「…あの、降ろしてください」
幼く高い声にもやはり聞き覚えがある。その声が持つ、飄々としているようで警戒を含んだ響きにも。
彼はいつも、自分にだけはそうだった。
「厄介事に巻き込まれるのは君の趣味なのかい、三好吉宗君」



事情を説明する間、薄い口唇に薄い笑みを佩いて静かに聞いていた臨也。しかし三好が話し終わる頃には、その暗紅色の双眸に酷薄な光が宿り、その身に纏った空気は氷点下まで下がっていた。
「――勝手な事をしてくれる」
「臨也さん?」
気配の変化を不審に思った三好が、臨也の横顔を見詰める。
臨也は口を付けることなく中身が熱を失いつつあるコーヒーカップを握り締めた。
「俺は人間全てを愛してる。だからこそ、化け物の好きにされるのは許せないんだよ」



――俺が必然を愛するように偶然は俺を愛するべきで、偶然に愛されたこの少年―三好吉宗は当然俺を愛するべきだ。
歪めるのも、壊すのも。他の誰にも譲りはしない。
「気に入らないな。……ちょっと、何笑ってるの」
沸々と湧き上がる怒りとも憎悪ともつかない感情を滾らせる臨也の横で、三好は小さく笑っていた。
苛立ちのこもった視線を向けられても、それは消えない。
「僕は、貴方について一つだけ信じてることがあるんですよ」
幼い姿にも、高い声にも似つかわしくない口調と笑顔で。
「自分のだと認識したモノを横から浚われるのは面白くないんですよね。そして敵と見なした相手には容赦しない。だからこそ、僕は頼りにしてます」
―――情報屋さん。
無邪気を装って可愛くないことを言う子供の、まるっこくて柔らかいほっぺたを臨也は両手で引き延ばした。
「ほんと、君は俺にだけ態度が違うよね。可愛い気がないったら有りはしない」



優しく頭を撫でてやるつもりはない。
そっと胸の中に抱いてやるつもりもない。
気まぐれに立ち止まり、時に甘やかな爪を起てる。
警戒でも、打算でも何でもいい。他と同じ扱いの方が堪えられない。

「――だって、それって『特別』ってことだろう?」






……うん。こんな関係なら楽しい。
別に三好に打算はないと思うけど。

それと、アンガス・オークについてちょっと。さすがにマイナーすぎるよね。

アイルランドの民間伝承とか妖精伝説に登場するデ・ダナーン神族っていう、伝説的な部族らしいです。卓越した魔力と、美貌・気品・知性を兼揃えてるって…すごいチート(笑)。
アンガス・オークはその一員で、姿の見えなくなる魔法のマントを持ってて、魔法で時間を調節することもできて、白鳥にも変身できちゃう。でもって、歌声で魔法の眠りを与えるという多芸な方なんですよー。
…セルティ=デュラハンの同類で時間操れそうなのが、調べてみたらこれかなーって出してみたのです。
薬の効果で子供に、だったら本当に某名探偵になっちゃうし(笑)。



明日には、たぶんlongの五話目か学パロの平和島サンドか……書きあがった方がUPできそう……かな?
てゆうか平和島サンドって…趣味に走り過ぎた感が(笑)。
でも、書いてて楽しい! 幽さん難しいけど楽しい。
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