ヒキコモリロリン

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心愛づ-うらめづ-

別れてもなお､アナタを心愛づ｡




恨めるわけないじゃない｡
だって､嫌いで別れたんじゃないもの｡

哀情-あいじょう-

あいじょう


愛情



いいえ､


そんなもの､抱きようがなかった｡



でもじゃあ､




哀しみの感情で満ちる､この気持ちは何？


この哀しみの先にはいつもアナタがいるの｡






(いっそ嫌いになれたら､)

彼満つ､悲満つ-ひみつ-

ひみつ

これは、
誰にも、

秘密




彼で心が満ちてるなんて｡悲しみで満ちてるなんて｡



四六時中脳内を占めるのはアナタ｡
寝ても覚めても考えるのはアナタ｡


アナタを考えると悲しくなる｡


だから､私はいつだって悲しいのよ｡


なんて､誰にも言えないよ｡



(だってそんなの､)

創失-そうしつ-

そうしつ


喪失



ふと思う｡


あのとき私は色んなものを失った｡
それは真実だけど｡


果たしてそれは｢全て｣本物だっただろうか？



創り出した失ったモノも､あったんじゃない？



アナタを失いたくなくて､引き留めたくて､悲劇のヒロインのふりをしてはいなかった？


――同情､して欲しかった？


あんなに嫌いと拒んでいたのにね｡


弱い弱い私｡

曖昧-日愛日未-

日が陰るように愛は静かに姿を消して｡
日は沈み､そして昇ることを繰り返すけれど｡
その日は未だに昇ってきては､くれなくて｡



永遠に昇ってこないのかしら？
それとも今すぐ昇ってくるかしら？


曖昧で不確かで､答えなんか見つかりやしない｡


でも､

(｢沈まぬ太陽｣はあるけど､｢昇らぬ太陽｣なんて聞いたことないわ｡――なんて､希望的観測だけれども｡)