話題:怖い話



あれは、忘れもしない2日前の……いや、1日前だったかな?←





昨日の入浴中のことです。




髪を洗っていると、どこからか奇妙な音が聞こえてきました。



ブブッ、ブブブブブブッ



勿論オナラなんかじゃありません。


それは、私が常日頃から何度も耳にしたことのある音でした。

途切れがちに、時間をおいては繰り返すその音…




虫の羽根が、壁や窓に触れた時に聞こえる音です。










虫!Σ( ̄□ ̄;)









私は、この世で何よりも虫が嫌いです。
虫より嫌いなものも沢山あるけれど、虫が嫌いです。



私は凍りつきました。


この狭い浴室内のどこかに、虫がいるのです。
かつての恐怖体験が頭を過りました。


私の視力は0.04程しかない為、周りを見渡してもどこに虫がいるかなど即座にはわかりません。


0.04の視力とは、手の平でさえ自分の目から10センチくらいまで近付けないと手相も見れないレベルです。

10センチという至近距離まで、虫に顔を近付ける勇気など勿論ありません。
すなわち、コンタクトレンズも眼鏡もない浴室で虫に遭遇したら、私には何も出来ないのです。



早くここから出なければ…



自分の身体に虫が留まるという、恐ろしい想像を何度も繰り返しながら、大急ぎで髪を洗い終えてお湯に浸かりました。



虫の羽音は聞こえません。




『もしかして、窓の外だったのかな?』





そう思いながら天井を見上げた瞬間。




黒いモノが私を目掛けて飛んできたのです!





ぎゃあぁあぁぁΣ( ̄□ ̄)





私は悲鳴を上げながら、その黒いモノに向かって、浴槽のお湯をかけました。


それなのに、黒いモノはお湯を浴びながらも、ユラユラと段々私に近付いてきます。

必死になって手でお湯を投げつけるように掛けること数秒。







ポチャン…







そんな音と共に、強烈な臭いがしてきました。






そうです、黒いモノの正体はカメムシだったのです。




そのカメムシが悪臭を放ちながら、私が浸かっているお湯の中に落ちたのでした。







ヒィイィ!Σ( ̄□ ̄;)







私は慌ててお湯から出て、恐る恐る浴槽を覗き込みました。



カメムシはお湯に浮かんでいて、どうやら死んだようでした。



合掌。






私とカメムシの長……くはない戦いは、こうして幕を閉じたのでありました。




(完)←










……もうね、私絶対虫を惹き付けるフェロモン出てるよ(爆)

虫に纏わる逸話なら、記事30くらい書けそうな自信あるもの(泣*´Д`)+゜←