話題:母親
自分の母親が、この世で一番醜い生き物だという……生まれた瞬間に課せられた、この絶望的なハンデ。
私を毎日殴りつけた手も、
蹴りつけた足も、
半笑いの顔も、
一生忘れない。
忘れたくても、
忘れられない。
私を毎日罵ったあの口で、
私の生きる希望も理由も奪った言葉で、
どれだけ私を傷付けたかも知らず、
知ろうともせず、
自分の感情の赴くままに生き、
家庭を崩壊させておきながら、
自分は被害者だと、
お前らのせいで不幸になったと、今も言う。
こっちの台詞だ。
早く金持ちの男と結婚して、楽させろ。
お前が幸せな家庭ってやつを作ってみろ。
出来るものならな。
半笑いで、言う。
本当に、
許せなくて
憎くて、
殺してしまえば、
この苦しみから逃れられるだろうかと、考える。
自分の中の怒りを、
必死になって押さえ込んで、
何でもなかった顔をして過ごすのも、
そろそろ限界だ。
早く、この家から出なければ。
逃げなければ。
私が、終わる。