話題:ひとりごと



若い頃に、
同人活動をしておりました。

絵を描いたり、
小説のようなものを書いたり。


学校が、一応、美術関係だったこともあり、
色々な画材は、持っていました。



いつか、また描くだろう。



いつか、また使うだろう。




そう思って、
ずっと大事にしまっておいた、
そんな、画材たち。






あれから20年。




結局、使われることなく。






今日、やっと、処分しました。




油絵の道具。
透明水彩の絵の具。
アクリル絵の具。
ポスターカラー。
パステル。
コピック。

大きなスケッチブック。
コンパス。
定規。
漫画用のペン先。
立派な素材の刷毛。
高い筆。



全部、全部。




今の私にとっては、
無意味で無駄な物でした。




数年前から、
断捨離をしていて、
色んな物を片付けていてもなお、
捨てられなかった、それら。



いつか、描きたくなる。
いつか、描けるようになる。



そんな思いにしがみついて、
今日まで過ごしてきたけれど、



いつかは、来ないのだ。

やっぱり。



服とかと、同じ。


いつか、着る。



着ないんだよね(笑)












絵を描くのも、
小説を書くのも、


少しでも、
自分の存在意義を見つけたくて、
自分の痕跡を残したくて、


生きる意味が欲しくて、

自分の世界が欲しくて、


描いていたのかもしれない。






もっと、

才能があれば良かった。


もっと、

努力出来る人間であれば良かった。





全てが、足りなくて、
全てが、中途半端で、



結局何ひとつ残せないまま、



それらに対する情熱だけ、
キレイさっぱり、
失ってしまった。




もう、何も描きたいと思わない。
もう、何も書きたいと思わない。




描きたかったはずの、
私の「世界」は、


消えてしまいました。
















先日。
またブックオフに、
本を処分に行って来ました。





ピークの時は、
1000冊を超えるほど、
小説や漫画なんかを持っていたのに、


今は、10冊程度しか、ない。



最近は、本すら読まない。






私の好きだった趣味は、



こうして失われていって、
私は益々、空っぽで、




空っぽになった部屋で、



今日も、

「死にたい」なんてつぶやきながら、



生きています。





まだ。